flight 2.④
「はい、L2ソン鷲鼻(わしっぱな)です。」
ナイス~!さすがサラだわ~。私のギャグセンスをよくわかってる。
「え?え?またそっち?(ククッ!)」
まぁこれはコーパイが佑輔で次に拾ってくれるのがサラじゃないとできないギャグだけど、結構面白いと思う。順調に”オハナ”がでていたのに、新人の子が
「え~と、え~と、な、なんだろう。どうしよう。」
あらら~。先輩たちのペースについていけなくなっちゃった?
「いいよ、普通の綺麗なオハナのほうで。」
「あ、じ、じゃぁ桜で。」
ええ~~、詰まんな~い。それからはまた順調に綺麗なオハナが続いたのだけど、次、次は私の子分のような子、早川さんだから.....(←希望の目)
「R1早川、豚鼻(ぶたっぱな)です。」
よし!よくやった早川!さすがは私の子分。早川最高!
「また?またそっち?(ふははははは!)」
佑輔のほかに耐え切れなくなった人がすごい笑ってる。あれ?隣にいるのって冷泉機長?まさかね?でも冷泉機長しかいないし...?
「機長、笑いすぎですよ。そりゃ初めて美空のギャグセンスに触れて驚くのも無理はないですが....。それにしても笑いすぎですよ~。」
そんなことを言っている佑輔の声が聞こえてきた。あの声はやっぱり冷泉機長の物だったんだ!あんなに笑うキャラじゃないような気がしてたけど人って見た目だけで判断したら本当にダメだね。
「いや~面白いね、ふはははは!」
「あ、あの~、次言ってもよいでしょうか。」
CA達はしばらく静かに聞いていたけど、とうとうしびれを切らした次の子が佑輔と機長に聞いている。このタイミングで聞けるってある意味すごいかも。
「あ~、ごめん、そうだよね。はい、どうぞどうぞ。」
ちょっと苦笑気味の佑輔が次を催促する。
「ありがとうございます。R2南、薔薇です。」
「「「「...............。」」」」
この答えで、せっかく盛り上がっていた佑輔と冷泉機長、私とサラのテンションが一気に下がった。この雰囲気であっちのほうのオハナを言えるだなんてやっぱりこの子ただものじゃないわ。
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