第7話 世界が激変してた

昨日からずっと待ってたけど3人ともまだ帰ってきていない。心配だ。何かに巻き込まれたのだろうか。でも誰からも連絡はないし・・・。連絡がないことが余計に不安にさせた。みんな何かしらあったら連絡してくるはずだから。お父さんやお母さんに電話もした。でも二人とも電源を切っているのか繋がらなかった。

しょうがないからもう少し待って・・・おかしい。静かすぎる。ふと冷静になって周囲に耳を澄ませると静かすぎた。いつもなら車の走行音などが聞こえるはずだ。でも考えてみたら昨日からずっと外は静かすぎた。

私はとりあえずスイッターを見た。もしかしたら何かわかるかもしれないと思いながら。するとスイッターに驚きのことが書かれていた。


“突如現れた謎生物!世界の終わりか?”


その記事を中心に見てみるとどうやら私が寝ていた間に地震の後突如謎の生物たちが出現したらしい。その生物たちは銃火器も効かず、多くの人が殺されたらしい。しかも一部地域じゃなく、世界中に現れたらしい。


(え、じゃあ私ももしかしたら死んでたってこと!?)


昨日の自分の行動を思い出してぞっとした。だって何の警戒もなくずっと外にいたのだ。しかも大半は隠れる場所のないあのダンジョンにいた。しかもよく見てみると、家の中にもその生物たちは入ってきたらしい。つまり、ここにもやがてそいつらは来るかもしれない。この辺には安全な場所ないということになる。スイッターをよく見ると、屋内でも安全な場所はいくつかあるらしい。しかし、限られた人数しか入れないので無理そうだった。


(どうしよう・・・。あっそうだ!ダンジョンマスターになったから庭のダンジョンに逃げればいいんだ!)


ダンジョンマスターはある程度ダンジョンの権限が使えることを思い出した。きっと安全なはずだ。そこでダンジョンを避難所にすることを思いついた。


(早速準備しなきゃ。)


思いつく限りの物をリュックに詰め込む。今後どうなるか分からないのでありったけ詰め込んだ。


(よし。・・・あ、ダンジョンって奥は電波届くかな?まあ、使うときだけ、地上近くに行けばいいか。)


リュックに詰め込み外に出る。庭は歩いてすぐなので謎の生物に出くわすことなくダンジョンに逃げ込むことが出来た。


(ふう、とりあえず、一安心。)


ひとまず自身の安全を確保した私。どうやらこのダンジョン普通のダンジョンとは違い、ダンジョンマスターがいる場合は侵入できるものを制限できるらしい。だから私が自身の安全を脅かす生物の侵入を制限してみたらあっさりとできた。そこで、一旦ダンジョンの奥で電波が届くか確認した。


(・・・駄目だ、圏外だ。あー電波が届いたらなー)


私がそう思っていると脳内に声が響いた。


『ダンジョンをカスタマイズしますか?』


「えっ!そんなこと出来るの?」


私は『はい』と念じると、ステータスのようなボードが出た。

____________________

電波を通しますか?

YES or NO

_________________


私は迷うことなくYESを押した。するとスマホを見ると、圏外ではなくなっていた。


(やったーこれで安全に外の情報が見られる!)


電波が届くようになったので私はスイッターではなく、次はレインを見ることにした。もしかしたら知り合いが連絡してきているかもしれない。すると案の定何人かからメッセージが来ていた。

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