第84話 アレ再び!
偽勇者たちに海蛇を倒してもらった【超絶】美少女魔法剣士です。
自分で美少女って言ってますね。でも、美少女だから仕方がありません。
どうやって穴から脱出しようかしら? まあ心配してませんけど!
あたしみたいな美少女なら、イケメン王子様が助けてくれるわ!
「サマー。俺たちが肩車するから、上からロープを垂らしてくれ!」
偽勇者もとい、ズラ勇者はもういいや。
あたしはどうぞどうぞと、女魔法使いに譲りました。
――――――ヒュー、ヒュー、ヒュー、ヒュゥゥゥン!
「ん? 何の音かしら……。って空を見なさい!」
――――――ドゴォォォン! ポヨン、ポヨン、ポヨヨン、ドシン!
そうなんです。空から肉だるまが降ってきたのです。
あたしは穴の中で弾け飛んでいたソレにぶつかりました。
「ぐはっ! って酒樽勇者じゃない! あんたはお呼びじゃないのよ!」
あたしの不幸は、これだけでは終わりませんでした。
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Copyright(C)2021-特攻君
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