　デジャヴを体験している【超絶】美少女魔法剣士です。

　自分で美少女って言ってますね。でも、美少女だから仕方がありません。

　所々に水たまりがあるわ。ひぃ！　海蛇がたくさん顔を出してるわよ！

　あたしみたいな美少女なら、笛を吹けばゆらゆら踊るよねっ！

「サマー！　早く上がってこい！」

　おろろ？　この光景も……。きっとロープを登ると切れるわね。

　あたしはロープを思いっきり引っ張ってみました。

――――――ギュッ、ギュッ、ギュッ、ギュッ、ギュッ、ガラ

「ん？　切れないわね。丈夫なロープなら大歓迎！　とぅ！」

――――――ギュッ、スルルルル！　ヒューン、　ドシン！　ガラララ！

　そうなんです。なぜかロープが緩まって、また落ちてしまいました。

　あたしが見上げていると、偽勇者たちも岩と一緒に落ちてきました！

「いたた。ちょ！　足場が崩れ、危なっ！　だああ！　落ち、ぐえっ！」

　あたしの不幸は、これだけでは終わりませんでした。

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