第348話 348.浮遊島作成・・思い通りにはいかないものだ

◇◇ レイ ◇◇


困った事が・・・

俺はちょっとやり過ぎたかもしれない・・

成層圏デート?から帰ってから双子ちゃんの様子がめちゃめちゃおかしい

俺の顔を見るなり顔を真っ赤に染めて思わず顔を背けてしまっている


双子ちゃんにとっては刺激が強すぎたかもしれない

兎に角俺も平静を装おう


それにしても双子ちゃんの反応はめちゃめちゃ可愛かった~

あれはヤバいな

必死に快感に耐える・・ぶふぉ・げほげほっ


出来るだけ双子ちゃんと視線を合わせないように俺は只管例の物を作る事に集中する事にした。


そんな時ほどうまく行かないものだ

『浮遊島』と言うだけあってデカい


山脈を適当に目分量で適当に切った為に・・

長さ2.5キロ横幅の一番広い所で1キロ

問題は山頂をそのまま切ってきたから真っすぐに立たない


なのでシンデレラ城から10キロ程南下した更地に切り取った山脈を横倒しして、あの墜落した帆船を浮かしていた魔道具を取り付けて


「これで動いてくれよ!!」


なんて独り言を言いながらも魔道具を起動したが・・・


「動きませんね」

レイラが残酷な言葉をおれに掛けて来る

「ご主人様ドンマイ」

「こんな事も有ります」

「「「「「諦めましょう」」」」」」


クソ!!

「そうだよな~簡単にこんなデカい物が空に浮いたりはしないよな~」

俺も切り取って来たドデカイ山脈の横倒しになった岩の塊を見ながら無意識に呟いてしまう

「レイ、この魔道具にはこの大きさは重すぎるんじゃ無いですか?」


女神様が巨大な岩を見上げながら思った事を口にする

「重すぎるか~」

俺の呟きにクリスティーナが真っ赤に頬を染め視線を逸らしながら

「この魔道具で小さな物を浮かせてみれば解るんじゃ無いですか?」

ってさり気無くおれの腕を抱き締めて来る

「そうですよ。もっと軽い岩とか無いんですか?」

クリスティーンもそう言いながらクリスティーナが抱き締めている腕と反対の腕を抱き締めて来る


俺は試しに城塞化の時に撃ち込んでいる10メートル×10メートル×厚さ50センチの石板に魔道具を取り付けて魔道具を起動すると・・


「浮きましたね」

「浮いてますね」


徐に女神様が浮いている石板の上に乗って

「レイ私が乗っても大丈夫みたい」

って

『ぴょん』


『ぴょん』


飛び跳ねて遊び出す女神様

女神様が撥ねる度にスカートが


『ふわ~り』


『ふわ~り』

と浮き上がり

あ~久しぶりの女神様の


『パンチラ』


あ~女神様~

やっぱちらっと見える女神様のパンチラ最高~~!!


『今の映像一生脳内保存させて頂きます!!カシャカシャカシャ』

目一杯連写機能で脳内保存だ!!ぐへっじゅるっ


イカン!

イカン!

今は浮遊実験しているんだった


「あの帆船を浮かすくらいの重さじゃ無いと使えないって事だな」

「残念ですけどそうですね」

「「ご主人様ガンバ」」

クリスティーナとクリスティーンに両脇から抱き締められて慰められるって超~ウルッって来るんだけど~


「「「「頑張りましょう」」」」


ジャーネお前もいつの間にか皆に馴染んでいるな

確実に解った事はあの何処の帆船かも解らない船から偶然見つけた『浮遊の魔道具』は俺の計画している長さ2.5キロ最大幅1キロの山脈をぶった切った『浮遊島』を浮かすには容量不足って事


重力制御は『魔動キックボード』の駆動部で使っているから、『魔動キックボード』の重力制御システムをそのまま使って『浮遊島』に組み込んだけど・・


浮遊島は長さ2.5キロ最大幅1キロの岩石

そんな物を宮中に浮かして制御しようとする訳だから『魔動キックボード』の仕組みとは全然違うって事が解ってそのまま使う事は断念


結局『浮遊島』を浮かせる事が出来るようになったのはそれから4日後の俺が異世界に来て95日目 女性達が魔力訓練を初めて56日目


『浮遊島』を一つの魔道具として考え魔力循環させる為にミスリルを浮遊島の長さ2.5キロ最大幅1キロの岩石の中に血管のように張り巡らせ重力を発生させそれにより自由に空を飛ぶことが出来るようにした・・ハズ

浮遊島に柄蔦大量のミスリルは・・

皮肉な事にエデンでスリをして『マーカー』を撃ち込まれミスリル化した哀れなスリ達

奴らもこんな所で役に立つなんて夢にも思わなかっただろう



基本は出来た!!

俺の考えが正しければエデンの上空に長さ2.5キロ最大幅1キロの岩石が浮かぶハズ!!

今は俺達の目の前に更地に山脈から切り取って来た長さ2.5キロ最大幅1キロの岩石が横倒しになっている


「今度は浮きますかね」

「浮いてもらわないと困る」

「この岩盤が浮いたら上空でお茶会皆でしたいですね」

「お茶会いした~い」

「ご主人様お茶会の為絶対に浮かして下さいね」

「「「「お茶会~」」」」

「お菓子たべた~い」


「レイ頑張って(*´ε`*)チュッ」

うをぉ~

めちゃ嬉しんだけど~

対抗してますか女神様?

段々と積極的になっちゃってるんだけど


「じゃ・・じゃ~起動するぞ!!もしもの時の為にみんな少し離れていてくれよ~」


って言って『浮遊島』を起動

島全体が魔道具だ


横倒しになっていた長さ2.5キロの岩盤が



少しづつ


少しづつ


少しづつ


少しづつ



徐々に起き上がってくる

そうして船のように真っすぐに立ち、上空に向かって徐々に上昇してゆく『浮遊島』


「「「「「「「ご主人様」」」」」」」


「レイお疲れ様」

そう言って離れていた皆が一気に集まって来る

俺達は速攻設定していた高度に浮遊した『浮遊島』の上に転移

そうして樹海を切り開いた時の土を撒きダンジョン産のピーチ、プラム、りんご、メロンフルーツ其々の木々を植え森を作り



欧州のノイシュバンシュタイン城をイメージしたお城を設置

お城の前に庭と湖、それにお茶会ができるようにテーブルと椅子を設置

『浮遊島』の一番前には見張り塔を設置


「ご主人様~ここは寒いです」

レイラが震えている

確かにこの高度まで上昇すると寒くて当然

『浮遊島』を強化ガラスでドーム状に覆い敵の襲撃を予想してシールドを張った途端・・・


くっ~一気に錬成し過ぎたか・・・


俺の意識はそこで途切れたのだった。


つづく・・・

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