第346話 346.突然の空からの襲撃

◇◇ レイ ◇◇


「何で酒が200本づつしか買えないんだ!!この前までは数量無制限だっただろう」

商人が大声で叫んでいる。

「ご領主様からの命令ですから指定数しか販売できません」

「こっちは遠いところからやってきているんだ!!これではもとが取れん」

「この前こられた時サンタン商会さんは今回の購入数の半分以下のはずでしたが?」

「売れたんだからしょうがないだろ」


堂々巡りになっているので俺が話に入る事にした

「サンタン商会様、いつもご購入有難うございます。私はエデン城塞都市の領主レイ・ヤギリです以後お見知りおきを

現在貴方のように大量購入されるお客様が増えまして仕方なく数量制限させて頂きました。

エデンの領地で酒造りの研究をしながらそのお酒を出荷していますが、先週出荷分から新しい酒造りの方法に変更した物を出荷し始めました。

その効果としてサンタン商会様も実感されておいでとは思いますが、お酒を薄めてもそれなりの味が維持できるというものです。


この為に、お酒を薄めて販売する酒場などからの大量の注文が舞い込み始め生産が追い付かないのです。

今回好きなだけお売りしてもよろしいですがそうなりますと、次回はサンタン商会様は購入出来ないかもしれませんが宜しいですか?

購入条件は次第に悪くなると思われます。

こちらはそれを見越して出荷しておりますから、今の本数であれば次回も購入可能だと思ういますよ?」


俺がそう話すと

「しょうがないな。今の本数で良いが次回も必ず購入出来るんだろうな?」

「はい必ず」

一応折れてくれたか・・・


まさかな~こんなに反響があるなんて思っても見なかったぜ

サンタン商会の会頭だろう男性はりんご酒、ピーチ酒、プラム酒、ワイン、ダンジョン酒各200本を馬車に積み込み代金を支払って帰って行った。


「ご領主様ホローして頂いてありがとうございました」

「いえいえ、最近注文が増えちゃってごめんね~製造が間に合わなくてどうしても数量制限掛けないと売り切れになっちゃうんだよね」

「ここ数日凄い売れ行きですよね~」



なんて店員さんと話していたら遠くの東の空に船?帆船が見えている気が・・・

空に船って・・

それも帆船ってあり得ねえだろ!!

俺の目がおかしくなったのか?

そう思い女神様に

「女神様、東の空に船が浮いてこっちの方向に向かって進んできているように思うんですけど見間違いですかね?」

って聞いて見ると

「いえ私にも 帆を張った船が東の空に浮いてこっちにゆっくり進んできてるが見えます」

それを聞いてレイラも

「あれはたしかに船ですね。結構大きいですよ船って空は飛ばないですよね?魔道具で飛ばしているのでしょうか?」

この世界にも魔道具で浮遊出来る物が有るのか?

「船ですね」

「船って空を飛ぶんですか?」

「船ですね」

「あんなに大きな船見た事が無いです」

「大きいですね」

「わたし初めて見る~」

ジャーネは何でも初めてだろうな


そんな話をしている間にも豆粒くらいに見えていた空に浮いた帆船はドンドンとエデンの領地に近づくにつれ大きく見えてきて、長さ50メートル幅20メートル程も有りそうだ


そのまま俺達が東の空を見上げその船を見続けていると!!

急に


『シュー』

『シュー』

『シュー』

『シュー』

『シュー』

『シュー』

『シュー』

『シュー』

『シュー』


・・・


っと無数の光の矢が上空の帆船から撃ち出されて来た


俺は


『シールド』


をエデンの領地全体に展開

光の矢がシールドに当たった瞬間にシールドに吸い込まれてゆく

あの8首龍にシールドを破壊された教訓を元に作り直したシールドが早速役に立った!!


まさか、こんなに早く実践で使う時が来るとは思っても見なかったが・・

空に浮いた帆船からは


『シュー』

『シュー』

『シュー』

『シュー』

『シュー』

『シュー』

『シュー』

『シュー』

『シュー』


・・・

引っ切り無しに光の矢が上空からエデンの領地に撃ち込まれてくる

めちゃくちゃだな!!

50メートル以上ある3本マストの帆船の側面にずらっと並んだ兵士が弓を持って立っているのが見える

金色の弓?

あれか~~!!

草原の昆虫爬虫類しか出てこなかった塔型ダンジョンで大量にドロップした弦無し弓!!

まだ試射さえもしてなかったヤツか~


滅茶滅茶連射機能付いてるし、普通の城塞都市なら速攻で攻め落とされてるな

シールドも改良しただけでまだテスト段階だから、もしもの事が有ったらいけないから俺は動けないし・・

ここは皆に任せるしかないか!!


「レイラ、ジャーネを抱えて飛べ!!、ジャーネはあの空に浮いた巨大帆船を破壊してくれ、あの光の矢には注意しろ」

「クリスティーナ、クリスティーナ、クリスティーン、クララ、ディアナ、ジュリア好きなようにあの帆船を攻撃して良いぞ。奴らはまだこの攻撃手段以外にも俺達の知らないダンジョン産の武器を持っているかもしれないから攻撃には十分注意しろ」


「「「「「「やった~」」」」」」


皆は速攻で『魔動キックボード』を出し上空に飛び立って火球を



『ドン』

『ドン』

『ドン』

『ドン』

『ドン』

『ドン』

『ドン』

『ドン』


っとぶっ放す。

一瞬

「パリン」

って何が割れるような音がした後、帆船の帆が燃え上がった

最初の割れるような音は・・・

多分シールドか何か・・


「消せ~」

「何をしている!!」

「早く消すんだ」

・・・


帆船の中は大慌てのよう

そんな状況なんか知った事じゃ無い

クリスティーナ、クリスティーナ、クリスティーン、クララ、ディアナ、ジュリア達は魔力を増大させ1メートル級の火球を次々作って作り空を飛ぶ帆船に


『ドン』

『ドン』

『ドン』

『ドン』

『ドン』

『ドン』

『ドン』

『ドン』

と猛烈に撃ち込んでゆく

帆船からも弓から光の矢を連射し空を飛ぶクリスティーナ、クリスティーナ、クリスティーン、クララ、ディアナ、ジュリア達を狙っているが、高速で帆船の周りを飛び回る皆には全然当たらない


レイラの方は・・

ジャーネの前には巨大な20メートルを超す火球が現れて


『どーん』


っと50メートルを超す帆船に向かって飛んで行き、帆船の中央に当たって真ん中部分を盛大に吹き飛ばし、二つに割れた帆船は盛大に燃えながら一気に地上に落ちてゆく



『ガシャーーン』


『ガラガラガラーー』


盛大な音と共に地上に激突し原型も解らない位に大破した帆船は盛大に燃え上がって行く

俺は展開していたシールドを消すと


「「「「「「「ご主人様~」」」」」」」


そう言って地上に降りるなり全員が俺に抱き着いて来て

(*´ε`*)チュッ

(*´ε`*)チュッ

(*´ε`*)チュッ

(*´ε`*)チュッ

(*´ε`*)チュッ

(*´ε`*)チュッ

(*´ε`*)チュッ

(*´ε`*)チュッ


あのですね・・

女神様までキスしちゃうんですね?

「みんなおつかれさま。よくやった」

「私、火球で攻撃して攻撃通りましたよ~」

「魔法って凄いです~」

「ワクワクします」

「また襲ってきてくれないかな~」



なんか不穏な事言ってる奴が居るけど止めろよな

「快感です~」

「弱っち過ぎました」

「ご主人様~チョコレート~」


「ジャーネはチョコ好きだよな」

「大好き」

試作品のチョコをジャーネのお口に放り込む

『ぽいっ』

『(´~`)モグモグ』

「美味しい~(#^.^#)」


空を飛んできた帆船は結局レイラ、クリスティーナ、クリスティーン、クララ、ディアナ、ジュリアの火球とジャーネの特大火球により殆ど空中分解に近い状態で墜落炎上


木造の船体は勢いよく燃えてしまい結局何処の城塞都市が送り込んで来た帆船かは解らずじまい

焼跡の機材を全部俺の異空間庫に回収すると・・


有りましたよぉ~~!!

魔道具が!!

船を浮かしていた魔道具だと思われる物!!


何とあの盛大に燃えていた火の中でも起動できる状態で燃えずに残っていた!!

何処かのダンジョンでドロップしたドロップ品だと思われる。




空からの攻撃か・・

今まで警戒してこなかったからな~

通信の魔道具のアンテナも欲しいし・・・


今回手に入れた魔道具で


『浮遊島』


でも作ろうか!!

もしかして、今回襲撃されてラッキー?



つづく・・・

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