第210話 210.レイラが切れちゃったんだけど・・

◇◇ レイ ◇◇


城塞都市メリアストロと城塞都市デナストレアの距離は1キロ程度でどちらの城塞都市は周囲1キロ程度の円形状をした城塞に囲まれた似たような都市だ。


その中間奥に例の洞窟型のメトリーノダンジョンの入り口が地上に出ているのが見える。


地上に降りてレイラとクリスティーナとクリスティーンに

「お疲れ様~まだ倒し足りない感じだな」

っていうと


「そうなんです。まだまだ暴れたいのに、もう打ち止め?って感じでご主人様~何処かに狩に行きませんか~欲求不満居なりそうです~」

「まだまだたおした~~い」

「こんな弱っちい魔獣じゃ倒しても面白くないです~~」


予想はしていたけどやっぱり欲求不満ぎみだな・・

最近めちゃめちゃ過酷な戦闘ばかりしてきてたからな~

そりゃ~これくらいの魔獣なんてウォーミングアップにさえならないんじゃないだろうか・・


「まぁ~まぁ~3人共これでも食べて気を落ち着かせて」

って某有名チョコレートメーカーのゴ〇ィバのチョコレートを3人のお口に放り込んでゆく。 

『ぽいっ』

『(´~`)モグモグ』

『ぽいっ』

『(´~`)モグモグ』

『ぽいっ』

『(´~`)モグモグ』


俺はレイラとクリスティーナとクリスティーンがチョコレートを食べている間に再度女神様と上空に舞い上がり、眼下に無数に足の踏み場もないほどに倒れている魔獣の死体を俺の異空間庫に収納


地上に降りた所で・・・

事態は急転!!


魔獣が悲鳴を上げ魔獣が逃げまどっていた時は流石に危険だと城塞都市の中から出てこなかったのだろう。

あれだけレイラ、クリスティーナ、クリスティーンが魔獣を周囲から徐々に追い立てながら魔獣を銃撃し殲滅していたら、魔獣の暴走している音だけで恐怖だっただろう。


俺達が城塞都市メリアストロの城塞内向かおうとしていると、城塞都市デナストレアの城門が開き中から武装した兵士達がわらわらと出てきたのだ。


出てくる事~出てくる事~


「ご主人様、ゴキブリが出てきたみたいですがどうしましょうか?汚いゴミは火炎放射器で燃やしちゃいましょうか?」

「あ~一応奴らの意見も聞いてみよう。レイラ話し合いは大切だよ?」

「あのゴキブリみたいな低能な奴らにそんな高度な理性なんて私は無いような気がするのですが・・・」

「奴らがゴキブリ並みの知能しか無いようならその時は殲滅しよう」

「ご主人様がそう追われるならば、しょうがないですね~」


そんな会話をしている間にも、開いた城塞都市デナストレアの城門の中からはわらわらとゴキブリさんの団体?いやゴキブリさんに失礼だな、城塞都市デナストレアの兵士達が武器を手に城門の中から出てきて城門の前に並んでゆく。


数にして・・1000?いや2000程は居るかも!!

そうして馬に騎乗した一段と立派な鎧に身を包んだ男が兵士達の後ろに陣取って


「お前たちが魔獣を倒してくれたのは一応礼を言おう。お前達俺の性奴隷になれ」


何いっちゃってくれてるのこのおっさん?

突然出てきて


『お前達俺の性奴隷になれ』


アホかこのおっさん気がくるってるんじゃないのか?


すると後ろに控えていた老齢な男性が

「イーモン様この方達はこの城塞都市を壊滅状態にまで追い込んでいた魔獣を討伐して頂いた方々ですぞその言い方は失礼ですぞ」

「黙れエルマー今まで家令として仕えていたから大目に見ていたが、俺に口答えするとは許さん!!

俺に口答えした事を地獄で悔いろ!!死ねエルマー~~!!」


イーモン様と呼ばれた騎乗の鎧を着た男は腰に下げた剣を抜き、そのエルマーと呼ばれた老齢の男性に向かって剣を振り下ろそうとしたその時!!


騎乗の鎧を着た男性の眉間の真ん中を光で出来た矢が3本同時に打ち抜いた。



『ドスン』



っと馬の背中から地面に男が落ち盛大な土埃が舞い上がる。

レイラ、クリスティーナ、クリスティーンが目にも止まらぬ早業でスカートの中から取り出した『拳銃』によって3人同時に男の眉間を打ち抜いたのだ。


その瞬間

城塞都市デナストレアの兵士達が武器を一斉に振り上げて




「「「「「「「「「「オオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ~~」」」」」」」」」」


っと一斉に2000人以上の兵士の声が上がる。


「ヤバいぞ!!」

「上等です!!暴れたりなかった所です全部一気に燃やしてしまいましょう」

「汚いゴミは燃やすに限ります」

「ふふふっ~ゴキブリは全部燃えてしまえ~」



つづく・・・

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