第183話 183.レイアード城塞都市兵士達の嘆き
◇◇レイラ◇◇
マズイわ!!
調子に乗ってあの子達を煽っちゃったけど!!
魔獣が暴走してるジャン!!
この方向は・・・
ヒェ~~~
『レイアードの城塞都市に向かってるーーー!!』
ヤバいよ!!
ヤバいよ!!
このまま魔獣の群れがレイアードの城塞都市に突っ込んでレイアードの城塞都市を壊滅させちゃつたら私、ご主人様におこられちゃう~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
これは何とかしなきゃ!!
『あの魔獣の群れは叩き潰す!!』
今のあの子達なら出来る!!
「皆~~魔獣が暴走を始めレイアードの城塞都市に向かって突っ込んでるの!!全速力で魔獣の群れの左右から回り込んでレイアードの城塞都市の前で全部纏めて殲滅するわよ!!
部隊を半分に分ける
ナーシャは半分の部隊を率いて全速力で群れの右から回り込んでレイアードの城塞都市の前に出て!!
私はもう半分の部隊を率いて左から群れの前に出てレイアードの城塞都市の前に出るわ!!
ナーシャ!!
レイアードの城塞都市の前で会いましょ!!」
「りょうか~~い!!皆~~全速力で群れの右側を迂回し群れの前に出るわよ!!それじゃ~全員ゴーーーーー!!」
一気に右側に群れを迂回しご主人様が魔改造した『魔動キックボード』で全速力で魔獣の群れの右側を大きく回り込み時速400キロで爆走
ご主人様のオークションに出品した物と同じじゃ面白くないという理由で性能を2倍に引き上げられていたのだった。
レイラもそれを見届け
「じゃ~私達も左側から群れの外側に回り込んでレイアードの城塞都市の前に出るわよ!!あっちに後れを取るZんじゃ無いわよ皆~~じゃ~出発!!」
「「「「「「「「「「ヒャッハー」」」」」」」」」」
皆が一斉に奇声を上げる。
やはり諸悪の根源はレイラか・・・?
主人公さんが居れば絶対にそう思っただろう~
一気に時速400キロで爆走しながら左側に大きく迂回する一団
「「「「「「「「「「ヒャッハー」」」」」」」」」」
「快感~~」
「「「「「「「「「「ヒャッハー」」」」」」」」」」
レイラに率いられた一団はもう既に壊れかけていた
エデンからレイアードの距離はおよそ60キロ商隊の馬車ならば凡そ6時間の距離
レイラ達は魔獣を狩りながらエデンから20キロから30キロ地点くらいまで来ていた
◇◇レイアード城塞都市の兵士達 ◇◇
もう草原一杯に溢れた魔獣の群れがあと数分すればレイアードの城塞まで到達する。
兵士長もこの状況を見ても兵士の手前無理だとは言えない
『あ~妻に一言言ってくればよかった・・』
と後悔しながら
「全員戦闘準備~~生きて帰るぞ~~!!」
と騎馬の上から全員を鼓舞しながら槍を高々に掲げた。
そんな時!!
左右から同時に物凄いスピードでこっちに接近する一団を発見!!
奇妙な乗り物に乗った少女?
この草原には似合わない可愛い服を纏った少女達が一気に左右から接近し俺達の前の草原に一列に並んだ!!
すると
同時だったですわねレイラ」
「悔しいけ同時だったなナーシャ」
そう言った後
「「全員撃て~~!!」」
同時に二人の少女が叫んだんだ!!
するとめちゃめちゃ綺麗な少女達が一斉に
「「「「「「「「「「ヒャッハー」」」」」」」」」」
って掛け声を揚げた途端に一斉に手を前に出し構えた瞬間!!
何だか解らないが光り輝く矢のような物が無数に魔獣に飛んで行き魔獣がバタバタと倒れて行ったんだ(;'∀')
夢のような光景だった
次々に迫りくる魔獣の大群が次々に魔獣の死体のとなって積み上がって行く
それにもまして驚きなのは・・
不謹慎だが・・・
一列に並んだ少女達は皆、誰もが凄い美少女なのだ
俺達は魔獣の大群に襲われて絶対絶命の状態にも関わらず不覚にもその少女達の美しさに全員が見惚れていたのだった。
何時まで経っても魔獣が激突してくる様子が無い事を不審に思った詳細都市の内部の物が門を開けて覗いてきて・・
その光景を見た全員が唖然としていた。
信じられない光景だろう
俺達の全面で戦っているのは一列に並んだ世にも見目麗しい少女達なのだ
その少女達がいとも簡単に魔獣を殲滅してゆくのだ
目の前で起こっている事が信じられない
見目麗しい少女達は魔獣の死体の山を築きながら前へ前へと前進してゆき等々魔獣の群れを全部殲滅してしまっていた。
「戦闘終了!!全員お疲れ様~帰ったらご主人様にご褒美を貰いますよ~」
「「「「「「「「「「きゃ~~~」」」」」」」」」」
何と美しい笑顔なんだ!!
俺は不覚にも少女達の美しさに思わず心を奪われてしまっていた。
そんな少女達の中にマジックバックを持っている物が居たのだろう・・・
狩った魔獣の数万という草原を埋め尽くさんばかりの死体を草原の奥から収納し残るはこの城塞の周りに散らばった魔獣の死骸だけとなっていた。
そうして少女達に指示をしていた一段と綺麗な少女が俺の前に歩み寄り・・
スカートの両裾を両手でチョンと摘まみ片足を下げ優雅に膝を折り
「私達はこの60キロ程向こうにエデンという領地を新しく作ったご主人様に仕えるメイド部隊でございます。以後お見知りおきを。
この残りの魔獣3000体程ございますが残しておきましょうか?」
と提案してくれた少女
俺はそんな彼女に見惚れてしまっていて
「ハイ」
と頷いてしまったんだ!!
バカ!!
バカ!!
バカ~~~!!
その時の俺の行動を怒ってやりたい!!
「ではまたお会い致しましょう」
そういった少女はカテーシーを解き後ろを振り向くと、連れていた少女達に
「みなさ~ん帰りますよ~全員全速力で出発!!」
っと言った瞬間、目に止まらない速さで此処に居た少女全員が居なくなってしまっていた。
そう残された俺達は・・・・
3000体もの残された魔獣の解体に数日不眠不休で取り組まなければいけなかったんだ!!
『俺のバカヤロー!!』
でも領主様の意向でレイアード城塞都市は数日の間お祭りとなったのだ!!
魔獣の全く居なくなったレイアード城塞都市の外の草原で魔獣を解体する傍から、肉を焼き、領主が提供してくれた酒を飲みながら焼いた肉をタラフク食べてとレイアードに来る商隊を次々に巻き込んで盛大な祭りへと発展したのだ!!
眠い・・
俺達兵士はもう3日眠れてないんだ~~!!
『俺達は何時になったら眠れるんだ~~』
兵士達の嘆きはまだまだ続くのだった・・
つづく・・・
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます