-25- 「狐面の子」

 スーパー八百万の横の林で遊んでいると、いつの間にか混ざっている男の子。


 悠太と同い年位の小さな子で、いつも狐のお面をかぶってる。


 お面を外してもらった事もあるけれど、恥ずかしがり屋なので、外す事はあまりない。


 何度か名前を教えて貰ったのだけれど、どうしても憶えられない。


 一緒に遊んだクラスメートは、何度出会っても会った事すら覚えてない。

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