保健室に入り浸る恥ずかし姫な彼女に好かれる

闇野ゆかい

第1話プロローグ『恥ずかし姫』

 私は幼い頃から人見知りが激しくて、両親や親戚から手の掛かる子、手の掛かる子と言われ続けてきた。

 どういった人物かも知らないのに見ず知らずの他人に心をゆるすことなんて到底無理な話だ。

 そんな私がある男子ひとに恋心を抱くようになっていた。


 彼の隣を歩きたい、彼の隣に座りたい、彼と手を繋ぎたい、彼と口づけを交わしたい、彼に抱き締められたい──彼への想いが溢れ出し、胸の内に秘めた彼への想いを──恋心を打ち明けて、恋人に。


 彼に釣り合う彼女に──恋人に近付きたい。


 恋愛の神様、私に勇気を──

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