重爆のスターゲイザー ~宇宙でもトップクラスで危険な陰陽師、巨乳だらけのハーレム惑星の支配者に~
小狗丸
陰陽師の目覚め
目覚めたらそこは楽園だった?(1)
神聖ヤマト皇国。
とある惑星の島国と非常によく似た歴史と文化を持ち、銀河の約八割を支配するこの巨大国家は、数百年前までは母星を含めて三つの惑星しか支配していない小さな星間国家であった。
それが僅か数百年でここまで成長した切っ掛けは、生物の天敵と言える存在との遭遇だった。
自らの肉体を持たず、機械や生物の死骸に取り憑いて操り他の生物を襲う、正体不明の精神生命体。
外宇宙から突然やって来ては襲いかかってくる悪霊体に神聖ヤマト皇国の人類は当然反撃をしようとしたのだが、通常の兵器は悪霊体に通用しないどころか逆に取り憑かれて利用されてしまう。そこで神聖ヤマト皇国は悪霊体に対抗するための新たな技能と兵器を開発した。
魔術や奇跡といった遥か昔から存在する異能の力を科学的に解明して、それらを一つの技術体系を原型に再構成した、使用者の精神エネルギーを超常現象や疑似物質に変換して操る超能力「
脳に情報を送ることで式祈神の使用を補助して、更に式祈神を効率よく攻撃に転用する兵器「
着用者と意識を同調させることにより、まるで自身の身体のように操れる戦闘用装甲外骨格「
式祈神に目覚めた人間と、別の生物の遺伝子情報を組み合わせて製造した、生まれながら式祈神が使える生物兵器「
式器神のみで武装して、式着神と同じ操縦方法で操り、式姫神を製造するための整備を保有している人型宇宙戦艦「
そして
陰陽師の登場によって神聖ヤマト皇国は、悪霊体に対する力だけでなく大きな労働力も手に入れた。陰陽師は悪霊体との戦い以外にも、通常の軍隊では達成が困難な任務を次々と達成していき、これによって神聖ヤマト皇国は爆発的な勢いで領土を拡大することに成功したのである。
そして現在、神聖ヤマト皇国は銀河の八割を支配する超大国となっても……いいや、超大国となったからこそ、国内で起きた問題を早期解決してくれる陰陽師をより多く求めた。その結果、陰陽師は今も数を増やしており、同時に陰陽師に任される任務の種類も増えていた。
神聖ヤマト皇国に所属している陰陽師、
銀河の八割を支配する神聖ヤマト皇国だが、その支配宙域の中には開発されていないどころか、何処に何があるか調査すらされていない宙域、未確認宙域が何千何万とある。未確認宙域には、開発をしなくとも最初から人が住める惑星や貴重な資源が豊富な惑星が見つかる可能性があるのだが、調査をしようにも普通の軍隊や調査船団では悪霊体に遭遇すれば救援が間に合わず全滅する危険があるため、陰陽師の出番となったのである。
以上の理由から任務を受けた阿蓮は、銀河の辺境にある未確認宙域へ調査に向かい、その「十年後」……。
「ご主人様。よくぞお目覚めになってくれました」
「…………………………ハイ?」
「ここにいる者達は、私を含めて全員、ご主人様の所有物です。どうぞご自由にお使い下さい」
「……いや、ちょっと待て? 一体どういうことだ?」
阿蓮は自分でも知らないうちに、美人の女性だらけの惑星の支配者となっていた。
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