第6話
データファイルを開き、手探りで飛行船の操作する。
一通り操作が上手くいったようで酸素ボンベやコートを脱いでも大丈夫なようだった。
ファイル資料によると、錠剤を飲み込んで800時間でこの星の空気圧から地球の空気圧に適応するようになるらしい。
人生の中で1番の好奇心にのまれ深く考えることなくその錠剤を飲み込んだ。
そもそも、僕が殺したあの隣人はどういう素性だったのだろうか。
今飲んだこの錠剤は、この星で住む人間が飲みこんでも大丈夫なものだったか。
不安と興奮に満ち、僕は人生で初めての充実感を得ていた。
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