第4話 寝床と初狩


女神から貰った、化け物チートスキルの確認が出来た俺はまず、食料と寝床の確保をする事にした。


「取り敢えず、この『天の目』ってスキルで周りの様子を見てみるとするか!」


俺はスキル『天の目』を発動した。

すると・・・


「おおー!!なんか、ゲームの画面を見てるみたいだ!これなら分かり易いな!」


スキルを発動すると、俺の視界がまるでゲームのように客観的に見る事が出来るようになった。

俺は周りを見まわしてみると、北に10メール程行った所に湖を発見した!


「湖があるなら何かの動物がいる筈だから、取り敢えず行ってみるか」


俺は湖の方へと向かう。

途中、薬草やリンゴのような果物を発見したので、片っ端からアイテムボックスへと仕舞う。

数分後、湖が見えてくると俺は右側から感じる気配に気づき、咄嗟に両手でガードする。


ドン!!


すると、体長1メートル程の狼が俺に向かって来たのだが、俺の体と約10センチの所で弾き飛ばされた。


「うわーーー!!」


狼が弾き飛ばされた後も、俺は目を瞑り叫び声を上げながら両手でガードしていたのだが、狼が一向に襲って来ないので目を開けると、狼は俺と距離を空けながら警戒していた。


「アレ?」


俺が困惑していると、狼がまた襲ってくる。


ガオ!!


「うわ!」


ドン!


すると、またもや狼が弾き飛ばされた。

俺は何が起こっているのか分からなかったので、取り敢えず武器になりそうな物を探すが、残念ながらそんな物は無く困っていると急に頭の中からピロロン!!と言う効果音が聞こえ、ステータスボードにメールが届いた。


俺はステータスボードのメールを押すと、そこには[差出人女神]と書かれたメールがあった。

俺はすぐにメールを開き読んだ。


【ヤッホー!初戦闘おめでとう!と言っても全然戦闘にはなってい無いけどね!

そんな事より、敵と遭遇したらまずはスキル『鑑定』を使わなきゃダメだよ!それと、君には最強の武器包丁があるんだからそれを使わなきゃ!この世界の全ては君の食材であり、君は料理人なんだからね!それから君には結界が張ってある上、回復魔法もあるんだからもっと堂々としてなさい!

それじゃあ、美味しいご飯を楽しみにしてるね〜。追伸、美味しい物をいっぱいくれたらもっと強いスキルをプレゼントしちゃうね!】


読み終わった俺は、書かれた通り狼に『鑑定』をかける。


種族 ウルフ

レベル 3

ステータス 

攻撃 20

防御 10

魔力 5

魔防 0

速さ 30

スキル

爪攻撃 威嚇 


俺は狼のステータスを見てホットした。

少なくてもこの狼では俺に張ってある結界を破る事は出来ないからだ。

安心して落ち着きを取り戻した俺は、女神に言われた通り包丁を召喚する。


「こい、包丁!」


すると空中から、地球で俺が愛用していた物と同じ牛刀が現れた。

俺はそれを手に持ち、ウルフに向かって振り下ろすと、耳を裂く轟音が轟いた。


ドーーン!!


びっくりした俺が狼の方を見ると、そこには真っ二つに切られたウルフと地面があった。


「マジでか?これ多分10メートルくらい切れてるけど?」


俺はすかさずウルフの元へと行き、アイテムボックスに仕舞う。そして、裂けた地面を見て、しばらく考えてから


「よし!見なかったことにしよう・・・」


現実逃避をする事にした・・・


だってしょうがないだろ!

これどう見ても、深さも10メートル位あるぞ!もう立派な崖だよこれは!


その場を後にした俺は、湖に行き『鑑定』をかけると驚くべき結果が出た。


神聖な湖

飲料可

聖水にも利用できる程の透き通った清らかな水で飲むと健康になる。


わーお!凄い水だよこれ!


俺が湖の水を一口飲むと思わず叫び声を上げた。


「うめーー!!何だこの水?空気みたいに飲み易いし、なんだか体がぽかぽかして来たぞ!それが水なのか?地球のミネラルウォーターの5倍くらい美味いぞ!」


俺は湖の水をアイテムボックスに仕舞いその場を後にした。


水のような液体が入るか分からなかったが、ちゃんと入ってくれた上、取り出すときは蛇口のように欲しい量だけを取り出せるようだ。


次に俺は寝床になりそうな安全で広い場所を探すことにした。

幸い生活魔法に土魔法があり、簡易住宅を作る事ができたので、後は場所だけだ。


しばらく歩いていると、広く開けた場所を見つける事が出来たので、俺はそこに土魔法で簡単な家を作った。


「これで寝床の確保はOKっと!後は今日のご飯だな!取り敢えずウルフを使うとするか」


俺はアイテムボックスからウルフを取り出して、今日のご飯の準備を始めた。



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今回の更新はここまでです!

ここから先は皆さんの反応によって変えていこうと思っていますので、どうぞよろしくお願いします。





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