-o-o- 15
「オレのオレによるオレのミラクルな紹介が……」
片膝を付き、指を組み、神に祈りだした赤いメガネ。
「これ、
ぴかた じゃなかったのか……。
そらそうか
それよりも
年上だった……。
勝手に同じ年だと思いこんでいた。うわぁ。
今まで赤いメガネとか言っててごめんなさい!!
「……はい次、かずくんの番」
えっ
続けざまに押された背中に、
「あ、はい。がんばります」
思わず返事をしてしまった。
決して転校慣れしているとは言えないけど、こういう時、真っ先に黒板に自分の名前を書き始めるあたり、今からここで生きていくための最初の処世術として刻まれているんだなぁという感じがした。
字は、気持〜ち大きめ、気持〜ち大きめに。
岡、本、
「……えっと、明日から転入でこの学」
「イチギョー!?」
「アンタもか!!」
飛び出してきたお団子ヘアーが
眩いばかりの笑顔と相まって
閃きのごとく点灯した電球のように見えてしまった。
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