第146話 ヌシの決断


第146話 ヌシの決断

**********

ジャンヌ:騎士団長

フィスト:近衛兵長

サリー:魔法使い

マリン:海の冒険者

ブラド:吸血鬼の姫

ローズ:貴族令嬢

キャッツ:トレジャーハンター

マリア:シスター

リーフ:エルフ

**********



サリー「動物たちも必死だったんです。じゃなきゃ、世界樹が切り倒されるのを、黙って見ているなんて、できません」


ヌシ『そうだな……私だけが、森ではなく、これまで積み上げた実績を守ろうとしていたのだな』


キャッツ「まあそれはあるかもね」


ブラド「これに懲りたらこれからは現場の声をちゃんと聞くヌシとして……」


ヌシ『いや、私はヌシをやめる』


フィスト「うんまぁいいんじゃないの」


ローズ「ちょっとフィスト(笑)」


フィスト「なによ。だって私らには関係ないでしょ?」


サリー「そ、それはそうだけど……」


ブラド「動物たちもあんまり残念がってなさそうやで」


ヌシ『フハハハハハハハ!』


突然上がった大きな笑い声に、9人の少女も森の動物たちも、驚きました。

構わずヌシが続けます。


ヌシ『それはそうだろう。私は長くヌシを務めすぎた。そろそろ潮時だというのは、みんなわかっているんだ』


キャッツ「ま、そういうもんかもね」


サリー「そ、そういうもんなの?」


リーフ「ヌシさん、じゃあ、森の病気になってしまった木は?」


ヌシ『ああ、今のヌシとして、最後の仕事になるだろうな、「病気になってしまった木を切ってほしい」とお前たちに頼むことが』


マリア「じゃあ私たちは、森の木を切ってから、次のところに向かうわけね」


ジャンヌ「同時に、オーブ探しもしながら、ね」


マリン「ま、どっちも気長にやろうよ」


ヌシ『では次のヌシを決めるわけだが』


キャッツ「あ、今それやるのね」


ブラド「まぁいいけどね」


  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る