第120話

第120話 大森林

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ジャンヌ:騎士団長

フィスト:近衛兵長

サリー:魔法使い

マリン:海の冒険者

ブラド:吸血鬼の姫

ローズ:貴族令嬢

キャッツ:トレジャーハンター

マリア:シスター

リーフ:エルフ

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9人は葉のない白い幹の木から、協力し合って降りました。


ジャンヌ「ふぅ……とりあえず、みんな無事でよかったね」


フィスト「あーなんか久しぶりに地面に立った気がする」


ブラド「そうやねー、空中都市って、ゆーっくりふわふわしてたし」


マリア「大地の偉大さを強く感じるわー」


マリン「確かにね。でも船で長旅してたら、こんなもんじゃないわよ」


サリー「船かぁ……乗ってみたい……」


マリン「旅が終わったら、いろいろ行こっか?」


サリー「え?……う、うん!」


キャッツ「それにしてもさ、よくこんな木が都合よくあったわね。私たちの落下ポイントの近くで、生き物が住みかにしてない、大きな木」


ジャンヌ「都合よく……ってわけでもなさそうよ。見て」


ジャンヌの言葉に8人が周りを見渡します。

9人が降り立ったような、葉のない、幹の白い木が、そこかしこにありました。


フィスト「なるほどね、特別に都合よくってわけじゃないのか」


ローズ「この種類の木があったのはよかったけど」


そのとき、一羽の鳥が鳴きました。

その声にリーフが驚きます。


リーフ「え?いま……なんて?」


ブラド「どうしたん?」


先ほどの鳥が再び鳴きます。

今度は、それに続いて、何羽も鳴きだしました。


リーフ「ま、待って!説明して!」


マリア「どうしたの?リーフ」


リーフ「鳥たちが…………私たちのこと……もう、長く生きられないって」

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