第19話~第23話

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第19話 光の導き

(ジャンヌ・フィスト・マリン)



ジャンヌ「城に着いたのはいいけど、光、消えちゃったね」


マリン「うん、どうしたらいいんだろ」


フィスト「あら、ジャンヌ軍団長、どうしたの?」


ジャンヌ「あ、フィスト。紹介するね、マリン。彼女はフィスト。城の近衛兵長よ。で、こちらは客人のマリン。お城に用があるって言うから、案内したの。」


フィスト「あー!マリンって、巷じゃ海賊なんて言われてるわよね!」


マリン「うっ……やっぱそうなんだ……」


フィスト「大丈夫よー、あなたが悪いことしてないってことは、わかってる人はわかってるから。フォローになんないか?」


ジャンヌ「ちょっと弱いね(笑)」


フィスト「あれ?その箱……」


ジャンヌ「!知ってるの?」

マリン「!知ってるの?」




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第20話 別の目的

(ジャンヌ・フィスト・マリン)



フィスト「えっと、私もその箱?持ってるのよ」


マリン「み、見せて!」


フィスト「ごめん、今は持ってないの。仕事中だから、部屋に置いてきてるわ」


マリン「ふーん、なんだかかたっくるしいわね、ジャンヌもフィストも」


ジャンヌ「軍人だからね、仕方ないよ」


フィスト「お昼休みになったら取ってこようか?」


マリン「じゃあそのとき、部屋まで行っていい?」


フィスト「へ?うん、別にいいけど」


マリン「ジャンヌも」


ジャンヌ「う、うん、いいよ」


マリン(やった……部屋に入れる……)


ジャンヌ「???」

フィスト「???」




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第21話 別の目的 その2

(ジャンヌ・フィスト・マリン)



マリン「ふぅ…………よかったよ♡ふたりとも」


ジャンヌ「よくない!!部屋漁るのやめてよね!」


フィスト「入って早々のベッドダイブが一番キツいわ……匂い嗅ぐし……」


マリン「ごめんね、船乗ってると……男ばっかりで、さ…………」


ジャンヌ「…………」

フィスト「…………」


マリン「だから…………」


ジャンヌ「…………」

フィスト「…………」


マリン「?……うん、だから、やっちゃったんだけどね」


フィスト「二度としないで」


ジャンヌ「ま、最初の目的はこの箱でしょ?それにしても、本当に3つともまったく同じものなのね……これがある日、私たちのところに」


ガヤガヤ……ガヤガヤ……


フィスト「なにかしら?」




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第22話 怪しいふたり

(ジャンヌ・フィスト・サリー・マリン・ブラド)



フィスト「ちょっとあなた!何かあったの?」


兵A「ええ、城門前に、その……怪しいやつと言いますか、不思議な組み合わせのふたりが」


ジャンヌ「?どういうこと?」


マリン「ねー!行ってみようよ!」


タッタッタッ


サリー「あの、なぜ入れないんですか?」


兵B「いえ、ですから入城許可が必要でして」


ブラド「じゃあそれ出してよ」


兵B「ですから!自分には出せないんですよ!」


ブラド「私が吸血鬼だから出せないんでしょ?」


兵B「ち、ちがいます!そんな種族差別、禁止されていますよ!」


ジャンヌ「魔女と、吸血鬼?」




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第23話 怪しいふたり その2

(ジャンヌ・フィスト・サリー・マリン・ブラド)



マリン「ねえ!見て!あのふたりも、首から同じ箱、下げてるよ!」


ジャンヌ「本当ね。ということは、あの子たちの箱の光も、このお城を指したのね」


フィスト「ちょっと、いい?」


兵A「?こ、これは!フィスト様」


フィスト「そのふたりの入城を許可します」


兵B「は!?」


フィスト「問題ある?仮にこのふたりが賊だとしても、その掃討は近衛兵の仕事よ?兵長の私が許可するので入れてあげて」


ジャンヌ「ほら、怖いボスが言ってるんだから、早く通した方がいいよ~」


フィスト「そういうのいいから」


サリー「あ、ありがとう」

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