第11話~第14話

**********

第11話 海賊の取り締まり

(ジャンヌ・マリン)



ジャンヌ(軍人があの綺麗な色の箱を持ち歩くわけにはいかないわよね)


兵A「軍団長、港につきました」


役人「あ、兵士さん!こ、こちらです!海賊は」


マリン「だから何で私が海賊なのよ!入港したいだけよ!」


ジャンヌ「どういうこと?この方は何をしたの?」


役人「えー、領海内で戦闘行為を」


ジャンヌ「誰と?」


役人「……て、敵国の侵略船です」


ジャンヌ「それで?死者は?」


役人「で、出ていません……全員連れてきています」


ジャンヌ「……ごめんなさいね、すぐに入港許可証を出します」


マリン「うそー!?助かる!ありがとう!」





**********

第12話(ジャンヌ・マリン)

港から城へ



ジャンヌ「あら?その箱」


マリン「あ、これ?不思議な色よね。今朝これが光ったのよ」


ジャンヌ「それ、私も持ってる……」


マリン「え?そうなの?光がひとすじ、城を指したから、なんか、行かなきゃいけない気になって」


ジャンヌ「だから入港を急いでいたのね」


マリン「そういうこと。あなたのも光ってるんじゃないの?」


ジャンヌ「そうかも。じゃあ城への案内がてら、私のも見に行くわ……あなたたち、あとはお願いね」


兵AB「はっ!」


マリン「ほんと!?ありがとう!私はマリン」


ジャンヌ「ジャンヌよ。よろしく」





**********

第13話(サリー)

弟子の旅立ち



魔女「その箱から光が出て、城を指したんだね」


サリー「はい」


魔女「その箱、不思議な色をしてるだろ?虹の色なんだよ」


サリー「ニジ?本で見たことがあります」


魔女「昔は空にあったのさ。今はないけどね。とにかく、城を目指しなさい。あなたは選ばれたのかもしれないよ」


サリー「私を選んだ?……誰がですか?」


魔女「それを確かめておいで……長い旅になるかもしれないよ」


サリー「はい」


仲間A「サリー」


仲間B「これ……お守りの指輪。みんなで魔法をこめたわ」


サリー「みんな……うん、ありがとう……じゃ、行ってくるね」





**********

第14話(サリー・ブラド)

旅は道連れ



サリー「城には明日着くかな?……いい天気……ん?なに?お守りの指輪が光った……あの古城に反応してるの?」


古城エントランスにて


吸血鬼「では、気を付けてな」


使い魔A「姫様、行ってらっしゃい!」


ブラド「いや、行くのはいいけどさ、なんでわざわざ昼に出るのよ……私も吸血鬼よ、一応」


ガチャ


サリー「あの……お邪魔します」


ブラド「?え!かわいい!魔法使い?」


サリー「えっと、はい……魔女の森から来た、サリーです」


ブラド「うそ!?魔法使える?日差しを弱めることとかできる?」


サリー(指輪の光が強くなった……この子と一緒に行けってこと?)


サリー「えっと……できますけど、この箱の光に従って城に行くところなので、そこまでなら」


ブラド「私も同じ!城に行きたいの!一緒に行こ!ブラドです!よろしく!」


サリー「よ、よろしく」

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る