第10話新たなオーク




あれから色々と問題が発生。

バレイ領主から何度も配下に成らないか?そんな誘いが何度もあった。

使者が来た時に、家に有った大鏡にいたって執着して聞いてくる。


「この大鏡にだと相当な大金を払ったのか?」


俺はチャンスだと思った。

今はこの鏡の研究中で、この環境でより良い鏡を試行錯誤していると熱弁。

この鏡で良ければ毎年5枚を収めたいので、配下の話しを断って欲しいと頼んだ。

使者もこの鏡の件で、それなりの報酬か地位が貰えるとふんでこの話しを進める気になった。

手土産に大鏡5枚を持たせて帰って貰い、どうにか話しは毎年5枚を収める事でおさまった。


やはり権力者に目を付けられると、色々問題が発生するのでりだ。


今は倉庫で廃棄寸前の軽装甲機動車を修理している。

状態がそんな状態だったので、値段も40万円。

新品なら約3000万円もする。

全 長 4.40m

全 幅 2.04m

全 高 1.85m

全備重量 約4.5t

最高速度 100km/h

航続距離 約500km

乗 員 4名

搭載機関 いすゞ 水冷直列4気筒ディーゼルエンジン

出 力 160PS

車体防護 圧延鋼板・防弾ガラス

武 装 (5.56mm機関銃MINIMI搭載可)

開 発 小松製作所

製 造 小松製作所


車はメンテナンスをしないと故障をするらしい。

ここでは誰もメンテナンスや修理もしてくれない。

なら一から勉強だと、廃棄寸前を購入。

その為、エンジン関係や車の部品関係の本を購入。

この軽装甲機動車のメンテ本も既に持っている。

暇を見つけては読んで勉強をしている。


今はディーゼルエンジンを外してメンテナンス中。

弁のわずかな歪が原因だった。その為燃焼不全を起こしていた。


この軽装甲機動車で、魔物のいる所でも安心して寝ることがようやく出来る。

装甲が固くブラックウルフならかすり傷しか付かないだろう。


このデカイ軽装甲機動車も異世界通販のボックスに収納できるからだ。

好きな所で好きな時間に取り出す事が出来る。

今は頼もしい相棒になっている。


これを修理するにあたって、アーク溶接の技術を学んだ。

最初の火花には相当驚いた。




息を整えて木の葉が揺れていない事を確認。

狙いは右目、指が引き金を引く。

600メートル先のオークが崩れるように倒れる。

次の獲物は隣に居るオークで倒れたオークを見ている。




その頭に弾丸が命中。


オークの集団をまとめるボスとナンバー2を倒した。

ジニーが双眼鏡で確認して、配下に狼煙を上げさせる。

その狼煙を見た一団が突撃を開始。


その間にも砦の見張りを次々と撃ち抜く。

門を閉めようと動くオークも次々と撃ち抜く。


開いた門に一団が流れ込んで行く。


俺は次のターゲットに狙いを定めて、ゆっくりと引き金を引く。

俺が倒した数92体。

パニックに落ちたオーク達は、2人1組で襲う人間に抵抗らしい抵抗もなく倒された。

逃げる後ろ姿に槍が突き刺さり、何度も刺して仕留める兵士の姿が見える。

3時間で主立った戦闘は終了し、あとは生き残りを見つけ止めを刺すだけ。

2体のオークが勇ましく抵抗するが、弓で一斉に放たれた矢を無数に受けて死に絶えた。


作戦の成功で、人間側の死者はなく負傷者数人でおさまる。


歓喜が風に乗ってここまで聞こえる。


今回使ったのは対人狙撃銃 M24 SWS。

値段は61万円。狙撃に使ったスコープはM3スコープ。

口 径 7.62mm

弾 薬 7.62×51mmNATO弾

全 長 約1092mm

銃身長 420mm

重 量 4.7kg

作動方式 ボルトアクション

給弾方式 弾倉式(容量5発)

有効射程 800m

初 速 868m/秒

開 発 レミントン・アームス社(米)

製 造 レミントン・アームス社(米)



バレイ領主の領土に接した隣のオレン領主が問題を持ち込んだのが発端。

バレイ領土から離れているが、オレン領土に砦を構えだしたオークが村々を襲った。

オークの数は1000体ぐらいで村は壊滅。

対処に苦しむオレン領主があの噂を聞きつけてバレイ領主に泣きついた。


バレイ領主は自然的に俺に問題を丸投げする。

機関銃による討伐は簡単だが、誰かの監視下で行なえば問題は俺にとって更に悪くなる。

下手すると捕まり殺される運命になるかも知れない。

そこで今回の作戦を提示。

領主の面子も保てる作戦。それが今回の共同攻撃になった。


バレイ領主からは600人の騎士団が参加。

オレン領主からは500人の騎士団が参加。


そして俺が今回の報酬で貰ったのは、我が家の近くの広大な未開発の土地だった。

村を作るのも自由だと領主の確約も頂いている。


しかし広大な土地だが、魔物の住んでいる土地で危険きわまりない。


「魔物退治を俺にさせたいのかーー」と叫んでしまう。


今回の1件、狙撃も悪い意味で目立ってしまった。

そしてよく考えてみた。村を作り農業で成功してバレイ領主に忠誠心をみせればいい。

俺の土地だから税を納める必要はないのだが、俺は納めて忠誠心の証にする積もりだ。

毎年収穫された農作物を納めるだけで、生かす価値があると思わせれば成功。

役にたたなかった土地が金の成る土地になるのだ。

バレイ領主にとって悪い話しでない。



俺はその土地に暇な時だけ通い、手当たりしだい撃ち倒した。

魔石を回収して、徐々に数を減らす広大な土地。

魔物が見えなくなったのは、あれから1ヶ月も要した。


そしてギルドに依頼して村人募集を行なった。

そして異世界通販で【中古クボタ KB21 EXTRA】1,045,000円(税込み)を購入。

21馬力 ディーゼル4WD。


広大な土地に腐葉土と化学肥料をまき、クボタKB21EXTRAで一気に耕した。

それと並行して移住してくる村人の為に家も建てて行く。

収穫される農作物を入れる倉庫まで建てている。



  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る