第1265話 チビ神からのまさかの反撃
ここ最近は、萎える事ばかりだな。
ホモークから始まって、ホモゴブリン、オークレディ、ホモークに調教されたガチムチ系男子、そして最後に腐女神だぜ。特に女神の趣味なんて知りたくなかったわ! どれくらいの数がいて、どれくらいの割合かは知らんけどな。
『それなら私が教えてあげよう! 神に関しては、今現在も数が上下しているのよ! 私たちみたいに個が確立する前の状態の神も多いからね。簡単に消滅するし、簡単に生まれるのよね。長く生きていても、創造神の怒りを買えば死んじゃうけどね』
腐女神共に追われているはずのチビ神から念話が届く、案外余裕じゃねえか! しばくぞこら!
『あんたのどす黒い殺気みたいなの久々ね。マジでそれは止めてって言ってるじゃない、私の存在そのものが削られていくのよ。ほんとそれは勘弁して』
知るかボケ! てめーの所為で俺はいらん事を知ってげんなりしてんだよ!
『私だってあの女神たちには迷惑してんのよ! それにしても、
つかさ、しばらくこっちに連絡すんな! 元々そこまで干渉しないはずだっただろ? マジ迷惑だからやめれ、本当に迷惑なんだよ!
『私だってそうしたいけど、せっかく召喚してあげているのに全体的に貢物が少ないのが悪いのよ! そのせいで、良く貢物を受け取っている私が疎ましくて意地悪してくるんだから!』
やっぱりそうなんだ。神のくせに変に人間臭い所があるよな。ってかそれなら、お前に貢物しなければ問題なくなるだろ? 貢物しているせいって言うんだから、女神たちのやっかみを受ける方が嫌なんだよな? よし良い事聞いた! 今度からもうなしな。
『ちょーーーっと! それは認められないわ! 神だってね、一度上げた生活水準は下げられないのよ! 私から娯楽を取ったら、発狂するかもしれないじゃない!』
知るかよ、むしろ発狂して俺の邪魔をしないでくれればいいからちょうどいいな。それとさ、お前たちは召喚してやったのにとか言ってるけど、俺たちからすれば拉致被害者だからな! 迷惑この上ないんだよ! その上、貢物をしてこない! って当たり前だろ! 一片死んで出直してこい!
『はっはーん。私が発狂してもいいって言うんだね。それならやってみるといいわ。その代わり、発狂したらあなたに念話を常時繋いで私の状況を教えてあげるわ。神からの本気の念話は、拒否できないのよ!』
うげ、マジ質悪いな……ん? そんな事ができるなら、知り合いの女神たちに教えてやればいいじゃないか。そうすれば、多少余裕のあるダンマスなら自分が発狂する前に貢物してくれるだろ?
『…………』
何か言えよチビ! やり過ぎると創造神に怒られるとかそう言う事か?
『ギクッ』
口で言うなよ。どの程度で創造神が介入してくるか知らんけど、お前の場合は、絶対に俺の嫌なタイミングを狙ってくるよな……クソが!
っとそれより、メリットになりえる物をしっかり考えておけよな! 腐った女神共も交えていくつも案を準備しとけよ! それすら怠るのであれば、こっちにも相応の考えがあるから覚悟しておけよ?
チビ神がどす黒いうんたらと言っている物を自分なりに解釈して、そのどす黒い物を圧縮して叩きつけるイメージでチビ神に送りつけると、パタリッと倒れた音がした。へ~神でも気絶ってするんだな。
倒れた後に反応が無かったので、気絶したと判断したのだ。
その日の夜、娘たちが寝てから妻たちを集めて、一連の流れを話しておいた。妻たちが一番くいついたのは、やはりというべきか女神の中に腐っている奴がいるという事だろう。妻たちには腐っている者はいない。理由は分かりやすかった。
「非生産的な状況を想像しても意味がありませんので、男同士なんかに興味はありません! ましてやその想像の中でご主人様が他の男としているなんて考えただけで、その相手を殺してしまいそうです!」
だってさ。でも、これには続きがあって、俺が「本音は?」ってきいたらさ、
「ご主人様の性欲は、私たちに向けるべきです。ただでさえご主人様はそういう方面では奥手なのですから、これ以上回数が減ってしまったら、私たちが欲求不満になってしまいます!」
とか力説されたぜ。まだそういう行為をしていない年中組・年少組は、私たちも早く! と騒ぎ出してしまって大変だったのだ。実は、そろそろ年中組も、問題ない歳になっているんだよね。日本の間隔が抜けてないせいで、犯罪になる歳の女の子には手を出したくないんだよね。
年中組の妻たちが、その事実にいつ気付くか戦々恐々としている自分がいる。
犯罪うんたらの話は妻たちに何回もしているのだが、この世界の常識とはかけ離れているので妻たちには全く理解してもらえないのだ。
反対に、奴隷であれば1桁の歳でも、性交について奴隷商では教え込まれるのだとか……特にビビったのが、貴族の中にはそういった幼い女の子を相手にするのが好きだというド変態がいるのだとか、嫁がいて、自分の子どもより幼いのを相手にするとか、貴族さんはんぱねーっす。見習いたくないけどな!
『クッ、あんたやってくれたわね』
チビ神が起きたようだ。どんだけ気絶してたんだよ。
『あんた! やっていい事と、いけない事がある事くらい知っているでしょ! どす黒いあれはしちゃいけないの! もう、私だって怒ったんだからね! 見てなさい!』
何をするか分からんが、そんな事をしてもいいのか?貢物が無くなるぞ?
『ふっふっふ、私にだって考えはあるんだからね!』
そう言うと、急に無言になった。
しばらく様子を見ていると、周りにいた妻たちに動きが……ん? 急に祈りだしたぞ? どういうことだ?
『はっはっは、あなたの妻たちの真摯な願いを受けて、私は、あなたに限定的なスキルを授ける事に成功した!』
俺は慌てて自分のスキルをチェックする、げっ!
【性欲増大(妻限定】
それを見つけた瞬間、妻たちの視線が俺に突き刺さっている事に気付いた。シュリとアリスが俺の両脇を固めて、いたす部屋に連行された。そして、その日から年中組のみんなともする事になってしまった。
いずれ来るとは思っていたけど、まさかチビ神の反撃にあってこの状況になってしまうとは、考えてもいなかった。
のけ者にされた年少組には、母親組のミリーが「シュウの希望する年齢に達していないのに無理やりしようとしたら、嫌われるかもしれないわよ?」と言った瞬間に、ブーブー言っていたのがぴたりと止まった。
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