第7話 ヴェロンバが消えた日。

コーニエルは、怪我をしている人の手当てを始めた。


「これなら、俺にもできる!」


「ありがとう!!」


コーニエルとヴェロンバは、たくさんの人たちを手当てした。


しかし、数は減らない。


だんだん疲れが溜まってきたが、あきらめずに手当てをし続けた。


そんなことを毎日し続けていたある日。


流れ弾がコーニエルにあたった。


「「コーニエル!!大丈夫!?」」


コーニエルは返事をしない。


「コーニエル!!コーニエル!!ちょっと!?何か言ってよ!!」


コーニエルは返事をしない。


「そんな……。コーニエル……。いつもみたいにふざけてるだけよね?私をからかって、死んだふりしてるだけでしょ?」


コーニエルは返事をしない。


「ヒクッ…ヒクッ…おぎでよぉ……!おぎでよぉ!!」


コーニエルは目を覚まさなかった。


「「おぎでよぉ……!!」」


コーニエルは目を覚まさなかった。








ヴェロンバはヨロヨロと立ち上がり、叫んだ。


「「もう、この戦いを終わりにする!!」」


ヴェロンバからは大量の魔力がフツフツと溢れ出し、魔力に包み込まれて見えなくなったかと思うと魔力が弾けた。


「「うわっ!!?」」


周りにいた人たちは、目をつぶった。
















恐る恐る目を開いてみると、そこには辺り一面に作物が実っていた。


「えっ!?嘘だろ!?こんなことって、あるのか!?」


「おい!見てみろよ!ずっと遥か遠くまで続いているぞ!」


「俺たちはただ食料が欲しかっただけだから、こんなに手に入るならもう、戦う必要もないな。」


あっけなく、戦いが終わった。








死んだ人たちがたくさん出た。






ヴェロンバは、消えた。
















「嘘だろ!!??なんで、ヴェロンバが消えたんだよ!?」


コーニエルは生きていた。


死んだかと思われたが、実は服の中にコ○コ○コミックを仕込んでいて助かった。


衝撃で気絶していただけだった。


バートはコ○コ○コミックを卒業していたが、コーニエルは卒業していなかった。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る