#4 白い空間
詩音「えっ……。」
ここは、どこだろう。
詩音(さっきまで、公園の近くの道路を歩いていたはず……。)
気づいたら、夜なはずの景色は、とても眩しい白い空間に変わっていた。
ヒュッ
ある画面が流れてきた。そこには……。
詩音「……⁉」
はっきりと分かった。僕は、死んでしまったんだ。その画面には、トラックに轢かれ、血を流して倒れている僕の姿があった。
どれくらいぼーっとしていただろう。時間が過ぎるのを忘れ、フッと我に返ったとき、ふと、誰かの声がした。
?「こっちへ来て……。貴方の力が必要なの……。」
女の人の声、うっすらと聞こえたその声はそのようなことを繰り返し唱えているようだった。
詩音「どこ……?」
?「こっち、こっちよ……」
……ここ……?
真っ白な空間が続いているように見えたが、その隅には、さっき見たような画面があった。とても綺麗な風景が広がった美しい世界。
詩音(ここへ行きたい……。)
無意識にも僕は、その画面に触れた。
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