2021/10/14 秋の訪れ(日記)
午後6時、一日を終えて外に出る。一週間の後半で疲れがピークに達しようとしている私の体に冷たい風が吹き付ける。周囲の人々も「うわ、寒。」と思わず口に出している。気のせいだろうかここ二、三日でかなり気温が下がった気がする。
ふと、いつか聞いた(見た?)フレーズを思い出す。「令和の季節の変わり方はデジタルだよね。」本当にその通りだよなぁ。とつくづく思う。私の記憶が間違いで無ければ、先週はそこまで寒いと思うことは無かったはずだ。ようやく秋のスイッチが入ったらしい。
そう考えると不思議と全てが秋に見えてくる。今まで意識していなかった日の落ちる早さやうっすらと色づいた木々が自然と目に入ってくる。秋という季節は時の流れが分かりやすい。木々を見ていれば特にそれが実感できる。そう考えると1年で1番面白い季節なのかもしれない。夏の間青々と輝いていた葉がうっすらと色づき、一面に広がり暖かな色で包まれる。そして地に落ち美しい絨毯を作る。次第にその絨毯も色褪せていき、冬が訪れる。一面の銀世界が訪れる。
冬は美しい。生命にとって一番困難であるその季節は「温もり」のありがたさを強く教えてくれる。
私は季節の移り変わりを見ていることが何よりも好きだ。それは人が生み出す人工物(たとえば服装や街の装飾など)で見ることも出来るが何故か物足りない。自然と向き合うことで「あぁ綺麗だな」と感じられる。
いつまで感じられるかは分からない。自分の感性が変わってしまうかもしれないし、環境問題によって大きく変わってしまうかもしれない。だからきっと、今この時間を空間を感情を愛しく感じることができるのだ。
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