意味が分かると怖い話・怖い話
鼎ロア
心霊アパートのエレベーター
「センパーい、そろそろいきますよー」
俺は新聞記者だ。
今日、仕事として心霊スポットとして有名なアパートへ調査に行く。
そのアパートでは行った人が行方不明になったとの話が何件もあった。
だからそれを使って新聞を盛り上げようと言うことだ。
だが、俺自身、心霊スポットは結構苦手だ。
怖いし、何よりそんな人が居なくなるような不気味なところにはきたくない。
だがまあ、仕事だし行くしかないんだけどな。
「それじゃ行こうか」
俺は後輩にカメラを持たせ、その有名なアパートへ向かった。
アパートへ入ると思っていたより外の光でだいぶ明るくなっていた。
「これなら大丈夫そうだな」
「ええ、光がありますし撮りやすそうです」
そう言って進んで行った。
アパートは明るい代わりにだいぶ老朽化が進んでいて、整備なんてしていないんだろうなと言うほどあちこちボロボロだった。
「あ、センパイこれが噂のエレベーターじゃないスか?」
後輩が指差す方向には1つのエレベーター。
そうここのアパートはエレベーターがヤバイとされているんだ。
エレベーターの中もやはりボロボロだった。
だが、そのエレベーターにもおかしな点があったのだ。
「これ、血か?」
そう、後輩がエレベーターに入って真っ先に目に写ったのはその地面に広がり固まった血液だった。
その血液の塊を後輩は不思議そうに眺め、記事用の写真を撮っていた。
そんなときエレベーターの外側に居た俺はあるものを見つけた。
「なあ、ここにボタンがあるぞ」
そう、エレベーターに欠かせないボタンがあったのだ。
「マジスカ、それで2階に上がれるじゃないスか。押してくださいよ」
「え、えー。俺は怖いぞ」
「なに怖がってんスか。なら僕だけで行きますんでセンパイは階段使ってください」
そう言って後輩はボタンを押してくださいと言ってエレベーター内に待機した。
正直、階段も怖いが仕方がない。
俺は意を決してエレベーターの横にあるボタンを押した。
次の瞬間エレベーターが降りてきた。
Thank you for reading!
前書きで書いた通り、なぜかこのシチュエーションを想像すると身体中がゾワゾワっとしてしまいます。
たまにガチで怖くなるんですよね。
なので早めに投稿しました。
もうこれ解説いらんくね?って思いますよね……僕も思いますよ。
解説
今回の主人公は新聞記者で後輩と心霊スポットのアパートへ調査に行きました。
そこであったのはエレベーター。
そのエレベーターの地面には一面の血の塊があり外側の壁にはエレベーターを動かすボタンがありました。
後輩はエレベーターを使い、2階に行こうと考え主人公に外からボタンを押してくれと頼みました。
もう気づいている方も居るでしょうが、実はこのエレベーターは“まだ降りてきていなかったのです”
なのでボタンを押したあとエレベーターは降りてくるはずです。
普通のエレベーターなら避けられるでしょうがこのアパートは老朽化が進んでおり、エレベーターが壊れていて“落ちてくる”何てことも分かりますよね。
なのでこの後きっと主人公は「自分が後輩を殺してしまった」そう思うでしょうね。
僕なりの考えなのですが、このアパート殺人現場として使われているのではないかと思います。
なぜかと言うとエレベーター内に血の塊が広がっていたからです。
犯人はターゲットが中に居ることを確認したらエレベーターを落とし、何らかの方法でエレベーターをまた上に上げていたのではないか?と思いますね。
おっと長くなってしまいましたね。
次回をお楽しみに。
また沢山の意味怖を投稿していきますので良かったらブックマーク登録と評価をしていってくださいね。
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