微風

ドアをゆっくりと押して

微風が部屋を閉じた

これを 僕のせいだというのかい


お別れなのだとしたら

お互いに 宇宙を動かそうと

企んだことによる


じつに 弱い 弱い

小さな波さえ 起こせぬ風が

そっと 終わりを報せる


君も 僕も 誰も未だ

風を扱えない この惑星を

見下ろす太陽は 黙っている

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