非日常の正体
白銀 来季
導入 ―非日常とは
初めまして。
私は物語が大好きで、それが講じて自分でも小説を書き始めた、そんな人間です。
そんな、小説家と名乗るには程遠い私ですが、それでもこういった活動を続けていると、こんな物語を作りたいと妄想することがよくあるものです。
いや、むしろそんなフィクションの中に入り込んで、私だけの物語を味わいたいと、そのように考えることすらあることでしょう。そんな非日常は、その名の通り、日常には基本的に存在しないわけではありますが。
しかし、私たちは時折、ふとした瞬間に非日常に迷い込むことがあります。
そんなことない?
今、そう思いましたね。それこそ、物語的な文章だと、そう感じましたよね。
それは、正解です。なぜなら、私たちは知らないうちに非日常に溶け込むのですから。それがあたかも日の常であるかのように。
人間の適応能力って、すごいですよね。
私が昔聞いた話では、どんなに過酷な環境でも、死にさえ直結しなければ、人間はものの一ヶ月もあれば等しくそれを受け入れ、逞しく生きていくようです。
さて、前置きが長くなりましたが、これからお話するのは、私が小学校六年生の時に体験したお話です。
このお話は、私にとって衝撃的な出来事であったと共に、非常にショッキングな出来事でもありました。そのため、その時本当にあったこと、いや、正確には私があったと思ったことを、幼いながらノートに書き留めたのです。
そのノートは、今はもうどこにあるかはわかりません。しかし、あの時の記憶は、文字となって今の今まで私の頭を離れません。
そんな、私の人生で、恐らく最も不思議な体験となるお話、それをここに残すこととしましょう。
それでは、後ほど。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます