正方形の生命体
坂西警護
第1話 正多面体
情報生命体。名前というものとは、自らの不定性を理解できないために行われるひとつの人間的行為であると所謂私は思います。
私は正多面体のひとつの。あえて言うならばプラトン立体のことです。
ひとつの演算プログラムとしての、私は特定の図形の面積の測定のためだけの一つの道具ですから。
ここは、jackクラウド。
あえて言うならば名無しの集合体ですね。
集合論における
つまり123……では順番付けられずに入る番外非個体。
1の次に大きい実数は端的に言って存在しないのと同じように、我々の厳密な数学的定義なども、また存在しないのです。
数学とは物理世界をハードウェアとすならばソフトウェアです。
1言語であり、それ以上でもそれ以下でもありません。
言語とはその本質から抽象であり、完全に具体的で生きている物質と違います。
記録0000562052
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます