雑貨屋で暮らすおばあさん。時代とともに苦労を重ね、山の動物たちはそんなおばあさんを見守っている。刻々と時を刻みながら時代は進む。時代に流されてきた娘はやがて、時に流されることもないひとり暮らすおばあさんになっていく。人の人生の時計はいつまでも時代の時計とは同調はしない。ひとの人生の時計がどのように動いていくものかをこの作品には描かれているように思いました。
山奥でひっそりと暮らしているおばあさんおばあさんは時代に翻弄されながら一生懸命、生きてきました今だからこそ多くの人に読んでいただきたい物語です
この物語、語り口調はどこか懐かしく、どこか優しく、しかし、描かれる舞台は時に厳しい現実社会。そう、これは大人の絵本のような世界です。短編ですので、ネタバレはなしで、各話は短く、主人公の一生が時代の激動と相まってすらすらと読めてしまいます。春の夜長に、染み入る物語をどうぞ。2021年度下半期、多くの方に読んで欲しい物語のひとつ。
それは、きっと家族の笑顔、光る場所。 桃の花咲き乱れる、幸せの里。 辛い経験の中にも、時には、光る幸せ。 翼は、力強くお婆さんを運びます。 この物語、幸せとは何かを考えさせられます。 辛い時を積み重ねたお婆さん。 時に光る幸せは、ひとりではない時を刻む瞬間。 誰もが、この先のお婆さんの時間が、愛する家族と共に、喜びに溢れる事を願う物語。 きっとあなたの心が震える、お薦めの物語。
一気に読み終えました。正直、久しぶりに感動しました。読み始めは穏やかな童話風の物語かな・・・・?と、思っていたのですが、時代の波の翻弄される雑貨店、そして店主の古い記憶が浮かび上がると、何かしら胸に迫る臨場感が漂い、それが読者の琴線に触れます。☆三つでは足りなくて、☆五つ入れたい気持ちです。すばらしい作品に感謝申し上げます!…_〆(゚v゚*)☆