そんな事をしても傷心している私の心は如何にも出来ないので婚約破棄するから本当に御免なさい
一ノ瀬 彩音
第1話 壱
植物庭園で働いている庭師であるミリィは何時もしっかりと手入れしているので
本当に皆から褒められているので嬉しいミリィ。
しかし、そんなミリィでも期待とプレッシャーには弱く時々ミスする時も
あるのでそういう時は素直に謝罪しているのです。
そのミリィには婚約者であるランデズ王子がいるのですが
ミリィとランデズの出会いは当時、ミリィが同じ庭師から罵倒、罵声などを
されている時にランデズがその庭師に叱って注意すると追い払うと
ミリィは精神にきているような感じで傷心しており、本当に可哀想な
ミリィでして、そこでランデズがミリィの相談に乗って解決してあげると
ミリィはランデズに惚れているとそこから恋愛が始まって今に至るのです。
今では二人とも仲睦まじいので喧嘩する事もなく此処まで恋愛出来ているので
二人にとっては嬉しい事なのですがミリィには不安な事があるのです。
その不安とはランデズが王子なのできっとモテるでしょうし、
浮気されないかどうかは心配で最近は庭師としてのお仕事に身が入らないので
叱られてばかりで本当に情けないのです。
そんなある日、ミリィが庭師としてのお仕事がお休みの日。
お休みであるミリィはお天気も良く晴れ晴れとしているので
陽気も本当に暖かくそんな時です。
ミリィが王都内をウロウロとしていると裏通りに偶然言ってしまい、
そこである事を目撃するのです。
そうそれは『ランデズが他の女性と抱き合ったりキスしている所です!』
(ランデズったら浮気しているじゃないのよ、私という婚約者がいるのに
本当に許せないし、如何にかしないといけないじゃない)
しょうがないミリィは見過ごす事は出来ないので態と足音を立てながら
ランデズとその女性に近付けば、二人が気付いてこちらへ躰を向けて振り向くと
ランデズはこう言うのです。
「おやっ、ミリィじゃないか如何したんだ?」
そう言われると余りにも許せないミリィは
「ランデズって私の事を裏切ったのね、本当に信じられない!」
「何に言っているんだよ、分からないな」
「分からないって今、その女性とキスしていたじゃない。
どう見ても浮気でしょ!」
「あ~見られるとは俺とした事が」
「何を言っているのよ、私と目が合っていたくせに」
「バレていたのかよ、浮気したよ、したな、ハハハハ」
ミリィとランデズの二人は今まで何回も何十回もデートしているので
本当に愛し合ってもいたのでミリィからすると情けなく悲しい。
それにランデズはミリィの事を心底、溺愛しているのですから
ミリィにとってはそれが嬉しかったのにこんな事をされるとは
本当に許せない。
「御免なさい、浮気する貴方とは本当に婚約破棄させてもらいます!」
そう言えば、ランデズは笑みを浮かべていて
そのランデズは隣にいる女性を抱き寄せて
女性の唇にキスを落としてから
「今はこの女性を愛しているから婚約破棄していいからな」
見せつけられて怒りが込み上げてくるミリィは
何とか堪えているもやっぱり出来なくて
ミリィは気付けば、女性の頬を右手で平手打ちしていると
女性は涙目になると泣いてしまい、ミリィも悲しく寂しく辛いので
泣いているとランデズは慌て出して取り乱していると
「如何して二人共泣いているんだよ」
そう言うと二人は声を揃えて
「「貴方がいけないのでしょ! 分からないの!」」
そう言われるとランデズはしゃがんで座ると二人の目の前で
土下座しているのでして、その姿を見ているミリィは
「そんな事をしても傷心している私の心は如何にも出来ないので
婚約破棄するから本当に御免なさい」
それだけ言ってからミリィは裏通りから表通りへと移動しているのですが
女性も微笑みながら
「御免なさい、幻滅しているので別れますね」
そう言うと女性も裏通りから表通りへと移動しているも
ランデズは一人残されてずっと悔やんで土下座しているのでした。
そんな事をしても傷心している私の心は如何にも出来ないので婚約破棄するから本当に御免なさい 一ノ瀬 彩音 @takutaku2019
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