LIVING BY NECK HUNTING EXTREME REBERION 【魔女】

SEN

LIVING BY NECK HUNTING EXTREME REBERION【魔女】

LIVING BY NECK HUNTING EXTREME REBERION【魔女】

台本:SEN  声劇2人台本(不問1・女1) 所要時間:30分


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キャラクター紹介↓


ミアナ(23歳・女):リヴィアを陥落させ世界最強と言われる女を倒し、世界平和に向けリヴィア大陸の覇者となり王女となる。ヘッドハンターズ世界大会を開催するなど戦争の無い世界を目指し外交なども常に行っている。


エンス(?歳・不明):自称【古の魔女】華奢な体付き、身振り素振りも異様で人を真似たような喋り方をする。







本編↓





ミアナN

ここで姉さんを斬ったあの日から…私一人きりになった日から……あれから5年が過ぎようとしていた。私はリヴィア王国の女王となりこの大陸の実権を握った。しかしまだ争いは起きようとしていた…エフナ大陸の各国がリヴィア陥落を知り攻め入ってきていた。戦争は加速し大陸間の争いは避けられない・・・ハズだった……



ミアナ

「ん?謁見?こんな非常時にか?……わかった、通せ」


◆SE大扉開く→ヨタヨタ歩く


ミアナ

「……ふらふらじゃないか……そなた、大丈夫なのか?」


エンス

「こぉれはこれはミアナ女王陛下ご機嫌麗しゅうにぃ」


ミアナ

「……エフナ大陸からの使者か?開戦宣言か?何用だ…私は急いでいる。要件を早急に言ってはくれまいか」


エンス

「あぁあぁ…これはこれは大変失礼いたしました……エンス、と申します。遥か遠い遠い国より貴女様にお会いしたくて参りました」


ミアナ

「わかった…して、エンスとやら。早急に要件を申されよ。」


エンス

「実に激動でしたね…あの大会からリヴィア陥落まで…そして私が一目おいていた女まで退け王に、ついた…実に素晴らしい。私はアキミを王にしようとしていたのに・・・」


ミアナ

「っ!?」


エンス

「アキミは私が知りえる限りこのリヴィア…いえ、エフナ大陸も合わせ最強の人間だった……だが?ただの人の力でいとも簡単に破られてしまった……私達の研究もまだまだというわけです。えぇ」


ミアナ

「アキミ…だと?…それは……私しか知りえない情報だ……他言していない……なぜ…貴公は知っているのか」


エンス

「私が知りえる限りあなたが一番の悲観者だ。全てその目に焼き付いているでしょうに…全ての命が消えていく刹那を、その目で…ご覧になっているはず」


ミアナ

「…貴公には会ったこともない。私の何が…わかるというのか」


エンス

「デスタさんの死は本当に悲しいものでしたねぇ」


ミアナ

「なっ!?父さんを知っているのか!?」


エンス

「…えぇ・・・しかし・・・デスタさんはあなた方を守るためかなり無茶をしていましたね……体を病が蝕んでいたみたいですよ?少し動くだけで体に激痛が走っていたでしょうにぃ。よく動けましたよねぇ?」


ミアナ

「そんな……」


エンス

「コヨウさん・・・は……あぁ…アレはまぁ元々狂っていらっしゃいましたが面白い方でしたねぇ?アキミさんに似た何かを感じましたよ。まぁ、狂われていましたけどねぇ?ぁはは」


ミアナ

「っ!?貴公…どこまで…知っている」


エンス

「全て…ですよ。あなたが関わってきた…全て」


ミアナ

「全て?…じゃぁ…姉さんのことも…まさかカイユのことも?」


エンス

「えぇもちろん…カイユさん。あの方も実に面白い方でしたよね。人間離れした体を持ってらっしゃいます…まさに【大盾】ですね。アレを取り込んだフラスまで抑え込んだ力と肉体の硬さはまさに人類最強の肉体をされていましたね。…勿体ない」


ミアナ

「……」


エンス

「そしてあなたのお姉さん……ネイア……最初からあなたを斬る覚悟なんて無かった。だから最後にあなたを思い、貴女に斬られる事を望み死を選んだ。全て貴女になら任せれると思って選んだのですねぇ。健気ですねぇ」


ミアナ

「っ!?……あなた…何者なの!?占い師か、魔術師か何かか?!」


エンス

「どちらでもありません。私はこの世界を観測するもの……んー少し違うか?…この世界を取り戻したい者。…ですかね?この世界では【魔女】と呼ばれてきましたが」


ミアナ

「……魔女?…女には見えないな」


エンス

「この世界は平和になりすぎた…それではダメなんです。近辺の色んな時代の変化を辿ると一人の女性に導き出された……。ですからここに現れた。・・・私はね・・・この世界がつまらないのですよ。これは私の欲。私はあなたにお願いしに来たのです。それは同時に決して叶うことのない貴女の願いも叶えることなのです」


ミアナ

「私は5年かけてこの大陸を平和にした。それの何がつまらないというのだ…」


エンス

「もう一度…私に見せてほしい……あの時の戦いを」


ミアナ

「もう一度?…あの時?……貴公とは話が嚙み合わぬ……急いでいるのだ!もぅいいだろう?衛兵っ!お送りしろ」


エンス

「もう一度…あの時のひりつくような戦いを……貴女にもネイアさんにも私に似た何かを感じる…それは血の宿命。私達にも見せていただきたい。……ラニス、アガス」


◆SE指鳴らし→空間が歪む


ミアナ

「っ!?……風が止まった…雲も止まっている……なんだ!?貴様っ!何をした!?」


◆SE抜刀


エンス

「…場所こそこの世界そのものですが本当の現実ではない。その方達以外の人の存在は私が消しました。そして、貴女に関連するあの大会から貴女の姉を殺すまで。貴女に関連した方々を出現させましたぁ。敵も、味方も」


ミアナ

「そんなことできるわけがっ───」


エンス

「信じるのは、実際に見ること。会うこと。戦うこと。それ以外、無い…ここはリヴィア城。貴女…敵だらけですよぉ?ここぉ」


ミアナ

「っ!!?」




続く

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