迷道(めいどう)
@Riyanookura01
第1章 『転入』
魔法実験が一段落し、僕達は一般校へ転入することが許可された。
「ねぇ柊馬、一般校ってどんなのだろう。」
心配そうに尋ねるのは富ヶ谷 陽(ひなた)
今日から大阪市立エリア区間中央高等学校に通うことになった高校1年生。
「大丈夫だってー俺に言う通りにすれば一般校なんて、秒で攻略できる!」
...と自信満々に話すのは未佐原柊馬
陽と同じくエリア中に通うことになった
高校1年生。
「さて、んじゃあ攻略スタート!」
「はーいみんな席に付け、転入生を紹介する、入りなさい。」
榎本 健二 エリア中1年2組の担任教師
35歳にして結婚できず早速生徒からいじられている。
「えぇ今日からクラスメイトになる、未佐原くんと富ヶ谷くんだみんな仲良くな」
「どうもぉ〜!未佐原柊馬でーす!こっちは富ヶ谷陽だよろしくな!」
「えぇー未佐原の席は1番左の前から4番目、富ヶ谷の席は左から2番目の前から3番目だ」
転入生としてはあまり好ましくない廊下側の席だ。
「りょーかーい」
学ばずに柊馬はキャラを貫き通す。
その間陽は一言も話すことなく自己紹介を終えた。
そして1限目が終わり、転入生としては1番大事であろう休み時間、2人の席の周りには!...誰もおらずむしろ避けられていた。
「柊馬くんどうするの?みんな避けちゃってるよぉ...」
流石に心配になったのか陽が柊馬に問いかけた。
「大丈夫だってーこれからだよ、これから」
「ねぇねぇ!私十三日!佐藤十三日!」
佐藤十三日(とみか)1年2組の学級委員を務めている。明るい性格でみんなに好かれる存在。
「よろしくお願いします...」
勇気を振り絞って陽が挨拶をした光景に柊馬が死んだはずの兄貴を見て驚くような顔をしていた。
「陽って...挨拶できたんだな。」
「それ失礼って分かってる?」
「いやだってよぉ、俺と初めて会った時1週間全く話してくれなかっただったじゃねぇか。」
「陽くんと柊馬くんは初めて会うんじゃないんだね!いつから知り合いなの?」
やはり十三日は会話のつなげ方が上手く、陽にとってはイバラの道、柊馬にとっては舗装された道路のように進みやすかった。
「おぉ、俺と陽は5歳から一緒なんだよなぁ!」
その回答に十三日は
「そうなんだ!じゃあ小学校と中学校も同じなんだ!」
その言葉に対し、柊馬は反応に困り
「そっ、そうそう!同じなんだよぉ!」
と答えた。
実の所2人とも学校に通ったことがなく親の顔すら知らない人間なのだ。
そして無事1日の授業を終え、柊馬と陽は学校の寮へ戻る。
そして2人の夜間活動が始まる。
2章をお楽しみに!
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