テンプレワールド
のなめ
第1話 異世界転生
キン キン キン キン キン キン シュパーーーン。
首が飛んだ。
キン キン キン キン キン キン グサッ。
胸に刺さった。
キン キン キン キン キン キン オノマトペ
――いったい何が?
え、なに?
わかんないの?
マジで?
ちょっと想像力が足りないんじゃないの?
まず、激しく刃を交わしてるよね。
そうそう、行ったり来たり、やればできるじゃん、きみ。
なんか予定調和みたいな合わせ方だけど、そんなもんだから実際。
ただね、もっとしっかり柄のとこ持とうよ、こうやってギュっと。
うん、そんな感じ。
あ、脇もしめとこう、ちょっと匂うし。
はい、向こうは歯ぎしりで悔しがってるよ。
ほら見て、うわっ、ぶっさー、きみの知り合いそっくりでいい感じじゃん。
こっちはあくまでクールにね、汗かいてるのは何か違うでしょ?
これ全部、きみがやってんだからさ。
そいで、最後にサっとかわして、オノマトペだよ。
――異世界……え、異世界ってそういうことじゃないの?
馬鹿だ、精神的に向上心のない僕は馬鹿だ。
そして、僕は転生した。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます