第24話 火種

庭で日記に火をつけた。一冊一冊、順に焚(く)べる。数十冊ある。

その火は不思議と冷たい。そばにいると吸い取られ奪われていくようだ。


もう一年以上経ったが未だに庭の隅で燃えつづけている。一体なにが燃えているのだか。



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