第347話 火おこし

火事と喧嘩は江戸の華。


だが実は、今やブランド・今治タオルも御同輩。


一昔前は、

年末名物タオル屋の火事。

故意か、事故かは、保険屋泣かせ。


工場内、降り積むは厄介で、

火花一瞬、あっという間に炎が走る。


そんな危険な綿埃。

利用しない手は無いと、

商品化された着火剤。


『今治のホコリ』(笑)




★☆★


およそ40年ぐらい前に、

(年末になると、少なくとも2、3件のタオル関係工場が火事を起こしてないか?)

って何か、思ったんだね。


で、その頃に、

「焼け太り目当てもあるから、タオル屋の火災保険は、掛け金が高い」

とか

に火が飛んだら、シュパーンって一直線に火が走るんじゃ」

とか、聞いたんじゃないかな。

(何か『ふつけ』って言ってたんだよ。業界用語?)


でも、まあ。

そんな雑談の記憶なんて、とっくに埋もれていたのだが…。



(  Д ) ⊙ ⊙ 〖着火剤『今治のホコリ』〗


まあ、先ず、ネーミングに大ウケしたよね。


それから、

(いや、そうだよね。

あれだけ火事の原因だったんだもん。

さぞ、簡単に火がつくだろうし、燃えやすかろうよ。

でも、でも…考えた人、すごすぎん?

逆転の発想にも、ほどがないかい?

頭よすぎ)

と感嘆。


それから、

(埃まで売るとは…商魂の逞しさは、流石、『月賦販売発祥地』だ。

 伊予商人の面目躍如か?)

と脱帽。



☆★☆


次のお題は〖ランチタイム〗


ペンギンに向かって「シューティング!」って言ってるCMが、

頭の中で走馬灯してて離れない。

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