第344話 合成

見せられた写真は、

友人んちの山に生えているという一本の巨木で、

幹のところには男性と思われる顔が笑っていた。


「で、この合成写真がなんだって?」


彼女は、

「…カレなの」

と、真剣な表情で呟いた。


「離れると息もできないくらい好きなの」


光合成するカレシを捏造するくらい、

俺の告白は重荷だった?




★☆★


とある写真をふと思い出してね。



☆★☆


次のお題は〖乱心〗

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