第324話 砂浜

僕は一粒の砂。


僕達を寄せ集め、掬う掌は温かく、

この手が作ろうとするものになろうと思った。


僕は掴む、一握の砂。

砂の城の土台は、同じ砂の城だった砂。


砂浜に吹く潮風。

満ちて押し寄せる波。


いつか、僕の城も砂に還る。


でも、きっと。

僕の砂の城だった砂が、

明日の砂の城を再建する掌となると信じ。




★☆★


参院選があったので、なんとなく。


手=候補者

一粒の砂=一票

砂の城=候補者の後援会とか、信奉者の固定票とかであり、候補者の公約。

って感じ。



☆★☆


次のお題は〖魔法のランプ〗

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