第322話 流行り病

『恋は麻疹のようなもの』とは、英国の作家の名言だが、

彼女という存在は、まさにその『恋の麻疹』という流行り病そのものであった。


目と目が合う程度では、一瞬、ドキリとするぐらいだが、

濃厚接触でもしようものなら、恋人の予防ワクチンも効かない。


のめり込み、はまり込み、

喜んで重篤患者となる。




★☆★


濃厚接触という言葉の響き。

初めて聞いた時、キス以上を想像したよね。




☆★☆


次のお題は〖月〗


こういうお題は、有難いよね。

やろうと思えば、量産できる。

だからこそ、という話は書けない。

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