第314話 忘れる

「私を忘れるなんて、許さない」


「もう、忘れないでね」


「忘れられちゃったりするのかなぁ」


「私の事は、忘れてもいいからね」


「私なんか忘れて、幸せになって」


ごめんね。

一度は忘れてしまったキミを、僕は二度と忘れない。

あの日の激情も、温もりも、弱音も、強がりも、

必死で訴えていた僕への愛も。




★☆★


記憶喪失になった"僕"に、自分の事を思い出させたものの…

っていう。



☆★☆


次のお題は〖2年後〗

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