第292話 バッカルコーン

背中に回された両腕。

腰に絡みつく両脚。

ガッチリと体を密着させられているから、

顔を埋めた双丘から逃げられずに、僕は窒息寸前。


声にならない呻き声を吐いて、また僕は君の中に精を放ち、

また君が綺麗になる。


クリオネのバッカルコーンに捕らわれたミジンウキマイマイ。


淫猥なサキュパスの、僕は餌。



★☆★


うわわ。

〖卒業アルバム〗の時に、ボツお題で〖バッカルコーン〗があった事が判明。



この時点で、"僕"は"君"の顔は見れないわけだが、ここに至るまでの経験則で"綺麗になっている"のが解っているって事で。

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