第283話 性格

 彼女の“裏の顔”を力説するも、

「うん…だから?」

 と、暖簾に腕押しな対応しかしない僕に、

 僕の財布の中身まで心配してくれる友人達は、

 一様に苦虫を噛み潰したような顔をする。


 なんで解らないかなぁ?


 セレブ婚だと浮かれる彼女級の性格の悪さなんて、

 ちょっと矯正してやればすむだけの話なんだけど。




 ★☆★


 主人公=御曹司

 彼女&友人=一般ピープル


 彼女の"裏の顔"…といっても、まぁ、“より金持ちになびく”とか、“より金持ちの男にカノジョがいても気にしない(不倫はしてない)”とか、“より金持ち男の元カノにマウントをとる”といった、顔と体と技巧がパーフェクトな彼女ならではのものでして、主人公は、全て知ってます。

 なもので主人公は、

(彼女の性格の悪さが周知の事実になっている方が、彼女の逃げ道はなく、矯正するのに都合がいい)

 と思っている、周囲には『愛想がよくて気前の良い優男(たかりやすく騙されやすいカモ)』と思われている腹黒い奴。

って、感じ。



 ☆★☆


 次のお題は〖湿る〗

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