第257話 やりこみ要素

(幾ら課金したのかしら?)


お風呂に浸かって伸びをした香織は、そう思った自分にくすっと笑った。

いつの間にか、同居している息子夫婦が交わす日常会話に感化されているのが可笑しかった。


夫が亡くなって4年。

夫とも巡ったお遍路の納経帳も4冊目。


今日で結願。

次からの納め札は緑色にレベルアップ。




★☆★


設定として、

旦那さんの生前に一回二人で巡ってて、1~3月に亡くなった旦那さんの三回忌を終えてから思いつき、年に一回、一人で三回目を巡り終えたって感じです。



いや。

四国八十八ヶ所のお遍路のシステムって、ゲームみたいに、よくできてると思うんですよ。


一ヶ寺毎に納経長を書いていただき御影札を頂戴するのは、コレクターのコンプリート魂をくすぐると思うし、回る回数によって納める納め札の色が変わっていくというのも、それこそゲームのレベルアップだし(西国三十三ヶ所は知りません)。


ついでに言えば、1~8番札所までは固まってるので余裕ぶっこけますが、9~11番札所で(あれっ?)ってなって、12番札所で泣きます。ここら辺りもミッションクリア条件の難しさが上がっていくのと似ているのかな~と。


〖やりこみ要素〗の要素は、本当は、納経帳は一冊でいいんです。

ですが、同じ納経長だと、二巡目からの納経長には判子をついてくれるだけなんですね。だから、一巡毎に納経長を買って、毎回、書いてもらってるところが、そうかな~って。


〖やりこみ要素〗の解釈、違ってたらm(__)m

でも、ゲームみたいなものっていったら、これしか思いつかなかったさ。



☆★☆


次のお題は〖残す〗

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る