第232話 溢れる

夜を強請った私に

「疲れてるんだ」

と、背中を向けた夫。


昼間かかってきた電話の受話器からは、

『俺、やっぱり、お前がいないとダメなんだ』

の、くたびれた懐かしすぎる声。


閉じ込めていた遠く熱い想いが、溶けて溢れる。


『また、電話するよ』


ねぇ、あなた。

私を抱きとめて。

あなたの愛を感じさせてよ。



★☆★


ちょこっと

〖告白〗/

歌:竹内まりや/作詞:竹内まりや

風味。



携帯(スマホ)やラインは、実生活で使えてないから、文章で使おうとしても浮くんだよな~。



☆★☆


次のお題は〖七味唐辛子〗

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