第212話 二重

あの子の容姿の事は、

イジメっ子のクラスの男子達が彼女に向かって言うように、

「ブスだ」

って思ってたんだ。

でも、友達の相原の言うように「いいよな」とも思う。


相反するこの二重にじゅう思考に陥っている理由は二つ。


彼女の腫れぼったいと、

バサバサ睫毛に覆われたパッチリ二重ふたえの大きな眼のせいだ。




★☆★


子供に、彼女の色っぽさは、早すぎたんだね。



二重ふたえで何を書けと?」

と思ったあと、

「ああ、二重にじゅうじゃん」

と思い、頭に浮かんだのは、『二重思考』。


(あれ? 『二重思考』って何だっけ?)

と、思い浮かんだはいいが、何なのかわからんかった。


調べたら、

ジョージ・オーウェルの小説『1984年』に登場する思考能力だった。

うん。昔、読んだね。

でも、これ…読んだ人しか解らんよね。

え~っと………ま、いっか。



☆★☆


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