第197話 ポジション

夜中の1時。

深雪からの電話がかかる。


「もしもし」

「…あ。私。ごめんね。寝てた?」

「いや、起きてたけど」

「そう。良かった。あのね…」


そうして、彼女はとりとめのない話をし始める。

口には出さないけど、彼氏と上手くいってないよね?

聞いてくれない彼氏の代わりが、今の僕のポジションなんだろ?




★☆★


本当は、彼氏と喋りたいけど、

彼氏の方が冷たいんだろうね。

でもって、その寂しさを紛らわす話し相手が“僕”なわけだ。


彼氏の愚痴をいえば、

「別れれば?」

って事になるから、それは言わないっていう…。



☆★☆


次のお題は〖行ったり来たり〗

とくれば「すれ違い」

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る