第150話 跳梁跋扈

「あひぃ」


陸に釣り上げられた魚のように口を動かし、活き良く体を跳ねさせる女中を後目に、

「さぁ。もう御祈祷は終わりました。通夜参籠つやさんろうの代参。お疲れ様でございました」

と、隠し部屋の仕掛けの留め金を外す僧。


女犯にょぽんの破戒を行うのも、もう慣れたものだが、

寄進に合わせた対応をせねば、身が持たぬ。



★☆★


大奥スキャンダル

『延命院事件』


〖跳梁跋扈〗で「あ、大奥だね」と脊髄反射。

将軍の威光を笠に、贅沢三昧の大奥。

その大奥の女達の上前を撥ねるイケメン住職・日潤(日道?)。


寺社奉行により日潤捕縛後、彼は59人の女犯の罪により死刑になったが、

相当数含まれた大奥の女中の密通については、堕胎までした女中はともかく、ほぼ手付かず。

(まぁ、大奥で内々で尻尾切りって感じ。自決とか馘とか)


そして、『智泉院事件』へ。



さらに考える。

徳川家斉の53人の子供達。

ほんとに家斉だけの胤か?と。


こういう妄想をめぐらせるのがメッチャ楽しい私である。

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