第148話 危機的

いや、ほら、さ。

男が長風呂したっていいじゃん。

特に今日みたいに、雨に降られた日なんかだと、さ。

ボーっと湯船に浸かって、あったまりたいじゃん。


ああ、もう。解ったよ。

出る、出るからさ。

取り合えず、兄貴は居間で待っててくんない?


え?

義姉さんが何処に行ったか?

お、俺が知るわけないじゃん!




★☆★


構成。

両親、兄夫婦、俺で一軒家に同居。


義姉さん…風呂蓋の下あたりを探せばいるんじゃないでしょうかね。


この危機的状況からの回避術は、

兄が居間で待ってるうちに、俺と義姉は脱衣所に出て着替え、

義姉を、脱衣所と物干しのある裏庭を繋ぐ裏口から出す。

義姉の濡れた髪は、雨のせい。

って感じですかね。




最初は、義姉さんが入ってきたにしようかと思ったけど、

それだと、前半でオチが見えるから…。




ギリギリだった。

最初に考えてた"やけぼっくい不倫"が、どーしても纏まらなくて。

焦った~。



☆★☆


次のお題は〖センセーション〗

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