第141話 匂い立つ ① 《2-011》-2⃣

受験が終わったら家を出る?


「帰りましょっか」


子供の顔をした僕に、

「性質の悪い冗談はよしなさい」

バッグの中の車のキーを、焦って取りあぐねる継母あなた


冗談? まさか!


梅の蕾の香る中。

貴女の臭いが匂い立つ。


親父から受け継いだ血に、貴女の正気が歪むなら、

それを利用しない手は無いし。

帰ったら…。





★☆★


〖2年目:第011話 春めく 《2-011》-1⃣〗

https://kakuyomu.jp/works/16816700427843453546/episodes/16816700428262234441



うっほっほ。

お題を見た瞬間、

(2⃣を書けという事か)

と。


継母さんは、四十九日が終わったら家を出るつもりでしたが、

受験が終わるまでに変更。

その事を、継子くんに言うのは受験が終わってからと思ってたんでしょうが、

継子くんは、何かの拍子で知ったんでしょうな。

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