第114話 ハイヒール 《2-113》-2⃣

「言うまでもありませんが、私も忙しいんですの。

 ですから、あなたに構ってほしいと駄々をこねられても困りますし、

 それも甲斐性ですから、『遊ぶな』なんて無粋を言うつもりもないんです」


私に報せていない愛人と密会をした主人へのお説教中、

彼は俯いて、組んだ私の足のハイヒールをじっと見ていた。




★☆★


一通り、主人にお説教した彼女は、

愛人にもきっちり釘をさして、

ヘリに乗って帰っていった…とか。


もしかしたら夫は、嫁さんの関心を得るために浮気を繰り返しているのかも…。



☆★☆


次のお題は〖ウドの大木〗

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