第102話 スーパースター

アルゼンチンタンゴを踊ったのよ。


エキゾチックな彼は私の背中に腕を回したの。

彼のリードに私を預け、

彼の瞳に映る私を見つめていたの。


一張羅の服で飾り立てた女性の皆様。

ごめんあそばせ。


スクリーンのヴァレンティノが熱い視線で見つめてるのは、

タクシーダンサーだった彼にチケットを渡した私よ。




★☆★


🐯

明けましておめでとうございます。

今年もよろしくお願い致します。🐅


★☆★


ルドルフ・ヴァレンティノ


『ヴァレンティノが私を見つめるから』

と、女性ファンは目一杯のおめかしをして映画館に足を運んだそーな。


俳優になる前は、女性客相手のタクシー・ダンサーだったらしいので、

その当時の客が、優越感を持ってファンになっていてもおかしくないかな~っと。



10万人のファンが押し掛けたという彼の葬儀をモチーフに書こうとしていた時に、

(あ…新年一発目やん)

って事を思いだした。(;^_^A


スーパースターで他に候補に挙げたのが、

スーパースターといえば…のジーザス・クライスト。

ジェームス・ディーン。

赤木圭一郎。

…あかーん。 orz


という事で最初に戻り、一番、華やかだった時代のヴァレンティノで。

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