第101話 大聖堂
野心は私の子宮を背徳で耕し、
毒の回った肉体に野望の種を植えつけた。
芽吹いた野望はチャリオットの車輪。
野心を乗せてシスティーナ礼拝堂からサン・ピエトロ大聖堂を駆る。
ぬかるみに嵌る片輪。
野心の二つの世界に君臨する夢は潰え、
俗世での繁栄を片輪に託し、
極楽の夢は大聖堂の改築に爪跡を残す。
★☆★
う~ん。
解らないよな。
取り合えず”私”は、ヴァノッツァ・カタネイ。
教皇アレクサンデル6世の愛人にして、
チェーザレ・ボルジアの母です。
野心=教皇アレクサンデル6世
チャリオットの片輪=チェーザレ・ボルジア
チャリオットの片輪=フアン・ボルジア
教皇アレクサンデル6世は、フアンを俗世界の君主に、チェーザレを自分の後継者にして、聖俗両世界からボルジア家の繁栄を目論んでおりました。
フアンが死に、チェーザレが属世界の君主になる事を望んだ頃、
彼は、サン・ピエトロ大聖堂の改築を思いついたそうです。
枢機卿でありながら子供を作るという背徳。
ボルジア家といえば毒薬。
教皇となった時の戴冠式と、彼の思い付きから今のサン・ピエトロ大聖堂の形に改築された経緯など、盛りたい事が溢れ変えってしまいました。
☆★☆
次のお題は〖スーパースター〗
次の次のお題は〖一気飲み〗
次の次の次のお題は〖トリックアート〗
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